コロナ禍影響でユーザー減目立つ 日観振20年観光系サイトを分析、東京は打撃大きく
日本観光振興協会は2月9日、2020年の観光関連ウェブサイトの年間閲覧者数を調査、結果をランキング形式で発表した。コロナ禍にあってもじゃらんnet、楽天トラベルの2強体制が続いたが、上位サイトでもユーザーは2割程度減少。ここでも外出自粛が旅行分野に与えた影響の大きさが垣間見える結果となった。
調査はネット行動分析を行うヴァリューズと共同で実施。同社のサービスを使用し、閲覧者数はPC・スマートフォンからのアクセス集計などを基に、国内のネット人口に則して 20 歳以上の動向を推測し算出した。
旅行会社やネットエージェント、旅行情報など「旅行・交通」分野では、PCからはじゃらんnetが閲覧者数2820万人でトップ。2位は楽天トラベルで、3位は口コミ・価格比較のトリップアドバイザー、4位はJR東日本、5位はYahoo!トラベル。スマートフォンの上位は、じゃらん、楽天、JR東日本、ANA、Yahoo!、トリップアドバイザーの順。
閲覧者数はPC、スマートフォンともに軒並み減少。上位に関してはPCよりスマートフォンの方が下げ幅は大きいようだ。PCで対前年を上回ったのは10位の一休、16位のaumo、20位のリトリップのみ。
「都道府県公式観光情報」分野は、PC・スマートフォンともに上から大阪府「OSAKA―INFO」、三重県「観光三重」、沖縄県「おきなわ物語」の順。こちらは各サイトとも前年を上回っており、近年伸びていたが「観光三重」が好調を維持している。一方で東京都「GO TOKYO」はPCで前年3位から11位に順位を下げ、対前年でも32・4%減とコロナ禍の影響がひと際大きかった。
検索キーワード分析では、「観光庁」「コロナ」「キャンペーン」「GO」が上位ワードになるなど、こちらもコロナの影響を如実に示す結果になった。
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