ワーケーションやエコツーなど利活用を考える 環境省、「国立公園満喫プロジェクト」パートナー企業と第2回意見交換会
環境省はこのほど、国立公園を訪日客らへの観光資源として磨き上げる「国立公園満喫プロジェクト」について、連携する旅行会社や交通事業者をはじめオフィシャルパートナー企業との意見交換会をオンラインで実施した。第2回となる今回は昨年12月の第1回の内容を踏まえ、国立公園の利活用について事例発表やグループトークで意見を交わした。
同省自然環境局国立公園利用推進室の中島尚子室長はあいさつで、「第1回の意見交換会で新型コロナ感染拡大による社会の状況変化に触れた際、未曾有の事態の中でこそ、国立公園としての自然環境の魅力があらためて見直される時代になった。今回も皆さんと環境省の連携も含め活発な意見交換を行い、取り組みをさらに推進するためのきっかけにしてもらいたい」と話した。
国立公園オフィシャルパートナーシッププログラム事務局が、オフィシャルパートナー企業と国立公園担当者とのマッチング状況について報告。「コロナの影響で今年度中の連携実現にまでいたらなかったケースもあります」と現状を報告しながら、阿寒摩周国立公園でのワーケーション推進、阿蘇くじゅう国立公園でのエコツーリズム推進、霧島錦江湾国立公園での交通機関によるプロモーションなど具体的な事例が紹介された。
グループトークは第1回の参加者アンケートで関心の高かった取り組み事例や課題などから、ワーケーションなど国立公園の利活用▽上質な滞在スタイルの提案▽エコツーリズム商品の造成▽キャンプ場の改善、グランピングの導入▽国立公園のプロモーション手法▽新しい生活様式における観光の開発▽温泉地のさらなる開発―の7つのテーマに分かれ、意見を交換した。

グループトークのPC画面
終了後には参加者から「企業同士の横のつながりが重要になっていくだろう」「意見交換だけでなく現地での視察なども行いたい」「連携できている企業の顔ぶれが同じにならないよう、参画パートナーを活用してほしい」など民間連携やコミュニケーションの促進を期待する声が寄せられたという。
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