旅行復活くっきり、観光支援策の効果も顕著 日観振が22年観光系サイト分析
日本観光振興協会は2月14日、2022年の観光関連ウェブサイトの年間閲覧者数を調査、結果をランキング形式で発表した。大半のサイトで閲覧者数が増加。都道府県公式サイトでは県民割や全国旅行支援の影響も見られるなど、コロナ禍からの旅の復活がうかがえる結果になった。
調査はネット行動分析を行うヴァリューズと共同で実施。同社のサービスを使用し、閲覧者数はPC・スマートフォンからのアクセス集計などを基に、国内のネット人口に則して20歳以上の動向を推測し算出した。
旅行会社やネットエージェント、旅行情報など「旅行・交通」分野では、PCでは大半、スマートフォンではすべてのサイトの閲覧者数が前年比110%%越え。PCからはじゃらんnetが閲覧者数3030万人で22年もトップ。2位の楽天トラベルとのトップ2は昨年同様だったが、3位には一休.comが入った。上位のOTAに加え、日本旅行やJTBなどリアルエージェント、交通機関の閲覧者数も回復傾向が顕著だった。
スマートフォンの上位は、じゃらん、楽天、JR東日本、JAL、ANAの順。
「都道府県公式観光情報」分野は、PCは大阪府「OSAKA―INFO」、スマートフォンは三重県「観光三重」がトップで変わらない人気を示した。神奈川県「観光かながわNow」がPCでは前年比413・8%で3位、スマートフォンでも前年比299・3%で6位と大きな伸び。兵庫県「HYOGO!ナビ」の伸びも目立った。これらの躍進は、検索キーワードに「県民割」など観光施策の名が多かったことから、その効果は大きかったといえそうだ。