日本温泉協会を表彰 JNTO国際会議誘致・開催貢献賞
日本政府観光局(JNTO)はこのほど、東京・有楽町の東京国際フォーラムで2010年度「国際会議誘致・開催貢献賞」の授賞式を行った。授賞式には国際会議誘致の部と国際会議開催による地域貢献の部の2部門で選出された6つの団体が出席。国際会議による地域貢献の部で受賞した日本温泉協会の瀧多賀男会長らが表彰を受けたほか、「国際会議誘致・開催~成功のためのヒント」をテーマに受賞団体トップによるパネルディスカッションが行われた。
同賞は、国際会議の誘致・開催の意義に関する国民の理解を促進し、国際会議主催者と開催都市・推進機関の社会的評価を高めることを目的に08年度に創設され、今年度が3回目。09年度に誘致決定もしくは開催された国際会議から、コンベンション有識者が選出した。
日本温泉協会は09 年11 月8―12日の5日間、神奈川県の横浜市と箱根町を主会場に開催した「国際温泉会議ならびに第62 期国際温泉気候連合大会」が地域貢献分野で高い評価を得た。
同大会には海外12カ国からの参加者135人を含め約300人が出席。会議やパネル展示会、エキスカーションなどを通じ、日本の温泉文化、地方の伝統文化、温泉地の美しい自然などを紹介することで、日本の温泉の魅力を世界に発信することに成功した。
また、主会場を横浜市と箱根町の2カ所に設定したほか、群馬県草津温泉へのエキスカーションを実施。エキスカーションにも100人を超える参加者を得るなど箱根、草津と日本を代表する温泉地を実際に体験してもらうことができた。
このほか、今年の同賞には国際会議誘致の部で、15年開催で日本を除いて40カ国から1千人の参加が見込まれる第12回「アジア栄養学会議」、12年開催で同じく107カ国・地域から3千人の参加者が見込まれる第32 回「国際泌尿器科学会総会」などが選出された。