箱根・由布院・草津―トップ3は不動 じゃらん人気温泉地ランキング
リクルートライフスタイル・じゃらんリサーチセンター(沢登次彦センター長)はこのほど、毎年恒例の「人気温泉地ランキング」の2013年版の投票結果をまとめた。従来の人気温泉地トップ3は不動で、東北の各温泉地もほぼ変動なし。九州では軒並み訪問経験がアップするなど新幹線開通効果が顕著に見られた。
「もう一度行ってみたい」と旅行者が"渇望"する「人気温泉地ランキング」は、1位箱根温泉(神奈川)、2位由布院温泉(大分)、3位草津温泉(群馬)のトップ3が7年連続で変動なし。選択理由として、交通や自然、雰囲気と強みが多いバランス型の箱根、雰囲気と自然が高評価の雰囲気重視の由布院、泉質が突出して評価された温泉の草津と、温泉地固有の魅力が人気の秘けつのようだ。
トップ10にも大きな動きはなかったが、有馬温泉(兵庫)が昨年の11位から9位に返り咲いた。女性に絞ったランキングでも順位を上げており、特に女性に評価されたようだ。東北では乳頭温泉郷・田沢湖温泉(秋田)の13位がトップ。
まだ行ったことはないが、一度は行ってみたい「全国あこがれ温泉地ランキング」では、由布院が今年も抜けてトップ。以下、草津が4位に順位を下げ、2位登別温泉(北海道)、3位乳頭・田沢湖がトップ3入り。7位箱根、25位日光温泉(栃木)、28位玉造温泉(島根)などの上昇が目立った。
最近1年間の訪問経験ランキングは、1位箱根は昨年同様だが、2位別府温泉郷(大分)、3位熱海温泉(静岡)がランクアップ。17位黒川温泉(熊本)、霧島温泉(鹿児島)、20位指宿温泉(同)、22位嬉野温泉(佐賀)など九州各地の上昇が目立ち、九州新幹線効果の強さをうかがわせる結果になった。
満足度ランキングでは、総合温泉地部門で奥飛騨温泉郷(岐阜)が満足者の割合95.2%で1位の座に。2位は小田・田の原・満願寺温泉(熊本)、3位は高湯温泉(福島)となった。次いで草津、乳頭・田沢湖、登別と人気ランキング上位常連が続き、さすがの強さを示した。
このうち訪問者75人未満の秘湯部門では1位小田・田の原・満願寺、2位は高湯、3位夕日ヶ浦温泉郷(京都)がランクインした。
調査は宿泊予約サイト「じゃらんnet」の利用者を対象に9月3―17日に行い、全国331温泉地から選択。回答数は8721人。