火山活動を体感 雲仙温泉観光協会、"地獄"をリニューアル/長崎
16/01/14
長崎県・雲仙温泉観光協会は12月15日、地域随一の観光名所「雲仙地獄」をリニューアルオープンさせた。見るだけでなく体感できる観光スポットを目指して雲仙地獄内6カ所を再整備。世界ジオパーク認定の生きる地球をより感じられる施設に生まれ変わった。
リニューアルは環境省の「雲仙温泉集団施設地区再整備計画」の一環で、2014年度から着手。将来の雲仙地区の方向性を考える「雲仙プラン100地域づくり委員会」などと検討を進め、休憩所や遊歩道を整備するなど火山の鼓動を感じてもらえるような工夫を凝らした。
雲仙地獄茶屋は休憩所など3施設の総称で「お糸地獄」そばに設置。足を置くと地熱や噴気が感じられる「足蒸し」、雲仙地獄で蒸した温泉たまごが味わえる「雲仙地獄工房」、テーブル・椅子席で周辺の地獄を見渡せる「雲仙地獄見台」からなる。
雲仙一噴気が激しい「大叫喚地獄」や「泥火山」周辺には木製デッキによる遊歩道を設置し、より近く、様々な角度からの見学を可能に。大叫喚地獄には展望所も設け、石碑も整備した。
そのほか、雲仙の国立公園指定50周年を記念したモニュメントがある「50周年記念広場」も整備。旧八万地獄入口にはスロープを設け、バリアフリー対応を図った。