中四国9県と関西案内所がJTBと懇話会
JTB国内旅行企画西日本事業部と中四国9県の大阪事務所と関西の観光施設の案内所の3者がこのほど道頓堀ホテルで合同懇話会を開き、60人が出席した。
懇話会は各県単体ではなく中四国9県と、旅館などの観光施設、JTBが加わった類例のない取り組み。今回で10回目を迎え、旅館大阪案内所とJTB国内旅行企画西日本事業部仕入販売部の6人が世話人で、代表世話人は谷口昇さん(大阪直案会幹事長、山村別館所長)が務めている。
谷口さんはあいさつで「JTBと受入機関の交流会からスタートし、中四国の観光振興の一助になる内容にしていこうという大きな考えで在阪県事務所に声をかけて取り組み出したのは6回目から。今回の10回目で中四国の在阪事務所すべてに出席いただけてうれしい。中四国の情報を共有し、その情報を活用してほしい」と語った。
JTB国内旅行企画西日本事業部仕入販売部の若田部重樹さんは「9県が一堂に会した場はなく貴重な会だ。中四国にとってライバルは大阪であり京都。9県が束になってかかりたい。9県を周遊できるような企画を提案していきたい」と同会への期待を寄せた。
各県担当者から新着情報やこの1年の動きについて次の通り紹介。
香川県「アートに力を入れているが人気が出ている。昨年の瀬戸内芸術祭には100万人を超える人に来てもらった。会期は終わっても作品を見ることができるので、今年はゆっくりと見てほしい」▽徳島県「元気がある地域は大歩危祖谷。インバウンドで人気を集め、昨年度の宿泊客は前年度の倍を記録した。昨年の秋から期間限定で徳島市内(北東部)を一周する定期観光周遊バスが4月から通年運行になり、個人旅行の利用を期待したい」▽高知県「幕末維新博を開催中。県立歴史博物館がオープンし、坂本龍馬が亡くなる5日前に書いた手紙が初めて公開される」▽愛媛県「今年の9月に道後温泉に新たな外湯として『飛鳥の湯』がオープンする。道後温泉では温泉を舞台にしたアートプロジェクト『道後オンセナート』を実施している」
山口県「3月に幕末を知ることのできる『明倫学舎』がオープンした」▽広島県「昨年は米国のオバマ大統領が来られ、広島東洋カープの優勝と広島イヤーだった」▽島根県「松江城に注目が集まっており、訪れる人が増えている」▽鳥取県「今年は酉年で鳥取県の年。マスコットキャラのトリピーも20歳を迎える。県内の縁起のいい神社を巡る開運8社めぐりが人気。砂の美術館はアメリカ編を開催中」▽岡山県「9月末までアフターDC『ハレいろキャンペーン』を実施し様々なイベントを展開中」。
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