コロナ:日本交通公社 旅行動機は変化なし、行動は変化
日本交通公社(東京都港区)は7月30日、コロナウイルス感染症の流行が旅行行動に与えた影響について、旅行に行く動機や旅行のタイプに変化は見られなかったものの、旅行中の行動については34・7%が「変化する」と答え、三密回避やマスク着用を重視しているとするアンケート結果を発表した。
調査は5月20-6月5日に郵送で行い、1472人が回答した。詳細は同公社のウェブサイトに「新型コロナウイルス感染症流行下の日本人旅行者の動向」として公表している。
旅行の動機については「旅先のおいしいもの」「日常生活からの解放」が二大動機で変わらなかった。旅行タイプも「自然観光」「温泉旅行」に変化はなかった。
一方で収束後の旅行が変化するかを尋ねると、「変化する」が 34.7%、「わからない」が 43.2%あり、「変化しない」も 15.4%あった。
「変化する」内容について自由記述してもらうと、半数程度が「三密回避」と「マスク着用など公衆衛生」をあげた。

1月から3月にかけての旅行中の行動変化
実際に国内旅行先で行った予防策では、1月と3月では大きな違いが見られた。「マスク着用」は36・1%から75・0%に、「除菌剤を携行」は22・9%から51・8%に、「換気の悪い空間を避ける」は11・5%から39・5%に増えている。「特に何もしていない」は1月の47・4%から9・1%に大幅に減少した。
コロナウイルス感染症の流行収束後の旅行先では、国内旅行は69.8%が「行きたい」、25.7%が「当面(2年間程度)は行きたくない」と回答した。海外旅行は「当面は行きたくない」が41.6%、「行きたい」の27.4%を大幅に上回った。
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