楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

21年ラグジュアリー旅行のトレンドは「密ナシ」/アメリカン・エキスプレス調査

21/04/27

アメリカン・エキスプレス・インターナショナルはこのほど、日本を含む世界7カ国の旅行に関して約8千人の意識調査をまとめ、2021年の世界の旅行トレンドについて発表した。世界各地で旅行の再開を待ち望む期待が見られる一方で、コロナ禍で1年以上経過した現在の旅行に対する概念が明らかになった。

調査によると、回答者の85%が旅行の計画に前向きで、40%は「どうしても旅行に行きたいので、キャンセルの可能性があるとしても旅行の予約をするつもり」と回答。21年の旅行の計画に際しては33%が「料金が高くてもキャンセル規程が柔軟な方を選ぶ」とし、アメリカン・エキスプレスが手配したカード会員の予約件数は21年1月と3月比で航空券1.8倍、宿泊予約2.1倍に増えたとしている。

直近の特徴として、感染リスクを最小限に抑えながら記憶に残る旅行体験をすることがラグジュアリートラベルと考える消費者が増加。日本でもその傾向は顕著で、64%が「自分に合わせてカスタマイズされた体験」、63%が「プライバシー」、57%が「厳しい基準での衛生管理」を重要な要素として挙げている。

また、“密ナシ”は旅行先を選ぶ重要なポイントになっている。従来は大都市が旅行先として人気だったが、コロナ禍では国名を言われても思い浮かばない「セカンドシティー」が人気に。アメリカン・エキスプレスへの依頼でも、車で数時間で行ける近隣の旅行先の問い合わせが増えているという。

さらに、コロナ禍の消費者心理について、クレジットカードを日々の買い物などで利用することでポイントやマイルを賢く獲得し、調査の回答者61%が「今は貯めたままにしておくつもり」と回答。旅行した人たちを非難する「トラベル・シェーミング」を恐れ、52%は「自分が旅行に行ったことをSNSでシェアするのはこれまで以上に用心する」と答えている。

調査は今年1月、日本やアメリカなど7カ国でオンラインで実施した。日本では世帯収入が7万米ドル以上で、19年度中に1回以上飛行機を利用して旅行をした人を対象とした。

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
未来へつなぐ四国「おもてなし」の魂・愛媛編

「四国はひとつ」の旗頭のもとに4県がひとつになって観光振興を進める四国。その根幹は、四国八...

未来へつなぐ四国「おもてなし」の魂・高知編

「四国はひとつ」の旗頭のもとに4県がひとつになって観光振興を進める四国。その根幹は、四国八...

未来へつなぐ四国「おもてなし」の魂・徳島編

「四国はひとつ」の旗頭のもとに4県がひとつになって観光振興を進める四国。その根幹は、四国八...

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ