リゾート地の求人や寮ありの求人多い、シニアジョブが宮城・山形の求人傾向調査を発表
シニア転職支援のシニアジョブは11月21日、サービス提供するシニア専門求人メディア「シニアジョブ」(https://seniorjob.jp/)で掲載された宮城県と山形県の求人についての傾向調査結果を発表した。11月18日時点の宮城県と山形県のシニア向け求人を、全国や東京都などと比較し、他の都道府県では最上位とならない「美容師・美容室」の求人が山形県の求人職種でもっとも多い、宮城県・山形県ともに北海道同様「リゾート地」「寮・社宅あり」の求人が多いといった特徴が見られた。
調査は、11月18日に自社調査として実施。調査地域は宮城県、山形県で、調査対象は調査日時点でシニア専門求人メディア「シニアジョブ」に掲載された宮城県、山形県の求人、合計939件。
地域から見えてくるシニア向け求人の特徴
シニアジョブに掲載された、宮城県、山形県のシニア向け求人の傾向を調査では、次のような特徴的なポイントが見られた。
・山形県でもっともシニア向け求人が多い職種が「美容師・美容院」など、他の都道府県にはない職種の特色がある
・他の都道府県に比べ、宮城県・山形県ともに正社員求人が多く、パート・アルバイト求人が少ない傾向にある
・宮城県・山形県ともに「70代以上歓迎」「定年が65歳以上」「定年なし」の求人は少なく、求人が50代・60 代に集中する傾向にある
・宮城県・山形県ともに残業が少なめの求人は少ないが、宮城県の休日の多い求人は東京都と同程度に多い
・「リゾート地」「寮・社宅あり」の求人は、宮城県・山形県ともに北海道と同様に多い
同社が2024年9月に実施した北海道のシニア向け求人傾向調査では、北海道では「リゾート地」の求人が多いという特色が見られた。求人メディアであるシニアジョブで同じ「北海道・東北」の地域である、宮城県・山形県についても「リゾート地」の求人が多めであることが分かったことから、11月18日時点での求人傾向調査を宮城県と山形県の2県でも実施した。
調査結果では、「リゾート地」などの立地のほか、求人が多い職種についても、宮城県・山形県には特徴的な傾向があることが分かった。
山形県ではもっとも求人が多い職種が県内求人の10.3%を占める「美容師・美容院」となり、宮城県でも「美容師・美容院」は5番目に多い6.4%を占める求人となった。広島県など、他にも美容師求人の多い県はあるものの、全国では2.2%、東京では0.9%の割合であり、「他の人材不足の職種以上に求人が多いことは、かなり特異な傾向と言える」と同社。
山形県では、他の地域では求人の少ない「理容師」の求人も3.8%で7番目に求人が多い職種となり、理美容業全体で求人・採用が非常におう盛であることが分かった。建設業のシニア向け求人も多く、「現場作業員」、「重機オペレーター」「土木施工管理」がいずれも3.5%で同率8番目に多く、次いで「建築施工管理」が3.2%で11番目に求人の多い職種となっている。
北海道と同様に「リゾート地」の求人も宮城県・山形県は多い傾向に。全国0.7%、北海道3.3%、宮城県3.8%、山形県3.2%、東京都0.1%と、今回の調査で宮城県は北海道を超える割合の求人があった。同様に「寮・社宅あり」の求人も、全国4.2%、北海道7.4%、宮城県8.5%、山形県4.2%、東京都4.8%と、宮城県は北海道よりも高い割合となっている。一方、「駅徒歩7分以内」の求人は、全国10.3%、北海道16.3%、宮城県7.3%、山形県1%、東京都25.1%と、山形県で特に少なくなっている。
同社広報部の安彦守人部長は、「北海道と同様に、宮城県・山形県でも『リゾート地』や『寮・社宅あり』のシニア求人が多いことは予想通りの結果だった。一方、山形県で美容室や美容師人口が伸びていることは知っていたものの、シニア美容師へのニーズまでも伸びているという話は聞いたことがなく、驚きだった。個人的な推測ですが、今でも極小規模な個人経営店が残っている印象があり、経営側と顧客双方の高齢化に伴って少数のシニアスタッフを雇用するニーズが増えているのではないか」と話す。
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