お彼岸に「怪奇トロッコ列車」 JTB西日本と嵯峨野観光鉄道が共同企画
JTB西日本(日比野健社長)は9月19日、嵯峨野観光鉄道(長谷川一彦社長)とのコラボレーション企画第1弾として「怪奇!お彼岸のトロッコ列車」を走らせる。夏休みと紅葉シーズンの端境期にイベント列車を運行し集客につなげようと企画した。参加目標人数は180人で、8月18日から販売している。
コラボレーション企画は、JTBグループの鉄道好き社員でつくる「鉄道部会」のメンバーが立案した。観光オフ期に列車を切り口にしたユニークなプランをいくつか出し合い、その中で「怪奇!お彼岸のトロッコ列車」をグランプリに選んだ。嵯峨野観光鉄道に提案すると快諾を得て、さっそく商品化につなげた。
企画内容は「残暑を吹き飛ばす保津川峡谷に絶叫が響き渡る! 今宵一夜限り、京の魔界へご招待」というキャッチコピー。古都・京都に残る妖怪や魔界の伝承を魔界ナビゲーターの葛城凶さんと、怪談の語り部として知られる日蓮宗蓮久寺の三木大雲住職がトークするほか、笑撃武踊団が列車内で怪談ショーを繰り広げる。夜間に臨時運転する列車で、真っ暗なトンネル内をゆっくり徐行運転したり、「キーキー」と車輪音を響かせながら鉄橋を渡る。キャッチコピーの続き、「嵯峨野トロッコ列車で、何かが起こる...」ような通常では味わえない特別仕立ての列車になるという。
ちなみに、発売初日の8月19日には出演者、関係者一同でお祓いの儀式を蓮久寺ですませたとか。
当日の9月19日は18時までにトロッコ嵯峨駅に集合。18時58分発の特別列車でトロッコ亀岡駅間を往復する。トロッコ嵯峨駅には20時30分ごろに戻ってくる。料金は大人2800円、子ども1800円。申し込みは、京都おこしやすドットコムhttp://www.kyoto-okoshiyasu.com
両社では、紅葉のシーズンが終わる11月末をメドに第2弾のユニークな企画を発表する予定にしている。