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南海グループが訪日医療観光参入 中台韓向けに予防健診ツアー発売

10/09/14

南海電鉄(亘信二社長)と南海国際旅行(竹田信男社長)がインバウンド向けのメディカルツーリズム(医療観光)に取り組む。南海電鉄沿線の2つの病院と提携し8月26日から、中国・台湾・韓国の旅行会社を対象に「予防医療健診ツアー」の販売を始めた。

ツアーでは、関西空港と大阪市内の移動に南海特急ラピートをセットするなど、沿線周辺地域の活性化とインバウンド誘致を掲げる南海グループ全体で推進する。

脳外科手術数で国内トップクラスを誇る富永病院(大阪市浪速区)で「脳ドック健診」、心臓手術で定評のある岸和田徳洲会病院(大阪府岸和田市)で「心臓ドック健診」を受診する。健診には、関西の医療系大学で学ぶ留学生が通訳としてつく。

3泊4日を基本設定とし、健診後には和歌山県・白浜温泉1泊をセット。大阪市内では高島屋大阪店やヤマダ電機、なんばパークスなどでのショッピングを組み合わせた。買い物時には各店ごとに、専門ガイドが同行する。大阪市内の宿泊はスイスホテル南海大阪、今年10月にオープンし中長期滞在に対応する賃貸型のフレイザーレジデンス南海大阪を設定している。

ツアー料金は、往復航空運賃を除き29万8千円から。診断書など書類の翻訳代金なども含む。白浜温泉ではゴルフなどのオプション、勝浦温泉や龍神温泉への延泊もできる。

担当者は「列車はすべて上級シートで、専用ハイヤーなど富裕層をターゲットにした設定です。すでに、いくつかの旅行会社には興味を持っていただいています。シンガポールやタイなどメディカルツーリズムの先進国に負けないようプロモーションを強化したい」と話している。

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