JTB、トラベランドを分割 地域会社に継承、再編
10/10/18
JTBグループは10月4日、JTBトラベランドを分割し、首都圏や中国四国など地域事業会社に継承すると発表した。同時に、首都圏エリアの法人営業や、国内旅行の仕入企画の改編にも取り組み、2011年4月1日をメドに旅行事業を再編する。
JTBトラベランドは全国各地のショッピングセンター内などで「小規模利便性重視型店舗」を展開してきた。これら店舗をグループ8社(JTB北海道、東北、関東、首都圏、東海、大阪、中国四国、九州)の地域会社の傘下に置く。
再編により、地域内の店舗網の再構築や空白地帯への出店を計画しているほか、首都圏など大市場では高付加価値型の専門店を展開する。県庁所在地や地方中核市の店舗は、交流人口の増加や地域活性化を促すデスティネーション・マネジメント・カンパニー(DMC)拠点化を目指す。
また、東京と千葉と神奈川の法人営業、官庁営業、教育旅行営業は株式会社法人東京に集約。地域交流ビジネスやMICE事業などソリューション事業を強化する。
国内商品事業部の現地仕入部門の強化については「宿泊施設との連携を一層深め、新たな仕入手法の開発に取り組む」としている。具体的には未定だが「マーケットが冷え込む中で、いろいろなチャレンジをしていく」(広報室)という。