OATA、四万十・あしずりへ 土佐清水市の要望で企画旅行研修
大阪府旅行業協会(OATA、徳原昌株理事長)はこのほど、高知県で「四万十・あしずり1泊研修」を行い、35人が参加した。
今回の研修は同県土佐清水市側からの強い要望で実現したもので、土佐清水市の杉村章生市長や土佐清水市観光協会の山本常好会長、あしずり温泉郷の福島由季温泉組合長らがOATAを訪問。研修を行うことで四万十川やあしずり温泉郷の魅力と、1泊でも来ることができる観光地であることを知ってもらい、1人でも多くの送客をと訴えた。
研修は13日、8時30分に大阪をバスで出発し、明石海峡大橋を経て吉野川ハイウエイオアシスで昼食。その後、四万十川遊覧船に乗船し、大河ドラマ「龍馬伝」のサテライト会場「土佐清水・ジョン万次郎くろしお社中」を見学。足摺サニーサイドホテルに宿泊した。
翌日は足摺岬に伝わる足摺七不思議の説明を受け、四国八十八カ所霊場第38番札所・金剛福寺を見て回ったあと竜串でグラスボードに乗り海中散歩。見残し海岸を散策して足摺海底館を見学した。その後、土佐清水市・以布利にある大阪海遊館海洋生物研究所「以布利センター」で行っているジンベイザメの人工飼育を見て帰路についた。
足摺サニーサイドホテルで開いた説明会では、福島組合長が「まっこと暑いなか、ようきたねぇ。OATAさんとは親せきみたいなもんやき、末長く送客を頼むぜよ」と高知弁を交えて歓迎のあいさつ。杉村市長は「今回はたいへん遠いところをお越しいただき、四万十、足摺エリアを見てもらった。厳しいご意見、アドバイスをお願いしたい」と話した。
これを受けて徳原理事長は「2度に渡って我々のところまで来られ、官民あげての熱意と思いを感じて、今回の研修となった」と語り、「OATA会員の旅行会社は受注型の企画旅行を得意としているため、これまでこの地域が主体にしてきたメディア系の対応では送客がしにくい。その点に関してはさらなる努力をお願いしたい」と話した。
続いて高知県観光コンベンション協会の田村豊専務理事のあいさつのあと、土佐清水市観光協会の浜口宏樹さんが四万十・足摺エリア、高知県観光コンベンション協会の田中正さんが高知県観光についてアピールし、懇親会に移った。