全旅が日本・トルコ交流ツアー 全国から300人参加
全国旅行業協会(ANTA)の事務受託会社全旅(池田孝昭社長)は11 月15日から23日まで成田発着と関空発着で8日間コース、6日間コースの「トルコ航空で行く日本・トルコ交流120周年記念ツアー」を行い、全旅協会員や一般客約300人が参加した。
ツアーではトロイやパムッカレ、カッパドキアなどを巡った。20日にはイスタンブールのホテルで「日本・トルコ交流120周年記念パーティー」が開かれ、友好を深めた。
イスタンブールのグランド・ジュワヒル・イスタンブールで開催されたパーティーには、衆議院議員で日本・トルコ友好議員連盟会長の二階俊博・全旅協会長が出席。二階会長は、トルコがオスマン帝国時代、軍艦に乗った使節団が日本を訪問したが、帰路、和歌山・大島で遭難したことに言及。500人が死亡した中、日本総出で生存者の救出や帰国に尽力したことを紹介した。
また、「トルコの人たちはこのときの感謝の気持ちを忘れず、100年後のイランイラク戦争時、イランに取り残された日本人300人を緊急便を飛ばして救出した」「100年に渡る友情の物語を我々は忘れてはならず、この友情を育まなければならない。今回トルコツアーに参加された皆さんは民間大使であり、国許に帰られたらトルコで温かい友情を実感したことを伝えてほしい」と呼びかけた。
"友情の物語"を引き継ごう
トルコ側から出席した国会議員ジャーナン・カルスンさんは「19世紀から始まった2国の友好関係は、これから経済、文化面でも広がることは間違いない。ただ若い世代は日本とトルコの関係を知らないため、さらなる文化交流を図りたい」と語った。
続いて在イスタンブール日本国総領事の林克好氏、トルコ共和国旅行業協会会長のバシャラン・ウルソイ氏らがあいさつ。友好の証として日本・トルコ双方で記念品を贈呈しあった。
このあとパーティーはトルコの民族音楽・舞踊が披露され、会場はトルコ文化を楽しむ場として盛り上がった。
最後にあいさつに立った全旅の池田社長は「300人の協力をいただき友好ツアーを開くことができ、感謝している。このツアーが少しでも両国の平和と繁栄の一助になることを願い、今後も安全第一で旅の思い出をご提供したい」と結んだ。
トルコを訪れた外国人は2010年1―9月で2314万人(対前年比5.98%増)。ドイツ人が全体の14%を占め、続いてロシア人、イギリス人の順。日本からトルコへは05年に初めて10万人を超えて、その後増加傾向となっている。