大阪初寄港!クイーン・メリー2 船内見学会で大きさに驚き
クイーン・メリー2(QM2、15万1400トン)が3月10日、大阪港に初寄港した。英国のキュナード・ラインが保有する中で最大の客船で、世界1周クルーズの途中に立ち寄った。同社の日本地区販売総代理店クルーズバケーションが旅行会社、報道関係者を対象に船内見学会を実施、参加者はQM2の大きさに驚いていた。
高架の大阪市営地下鉄・大阪港駅から天保山客船ターミナル方向を見る。見慣れないエンジ色の煙突と真っ白な壁。まるでターミナル横の観覧車と背比べしているようにも見える。水面からの高さが62メートル。20階建てのビルが忽然と現れたようなものだ。しかも、全長も345メートルに達する。
QM2は2004年、約8億ドルの巨費を投じて建造され、就航当時は世界最大の大きさを誇った。大西洋横断の定期航路が最盛期だったキュナード・ライン創業時から続く伝統的なサービスと、オーシャンライナーと称される船足の速さが自慢。約2600人の乗客を収容でき、1300人が一度に食事ができるダイニング、客船では世界唯一のプラネタリウムを備えたシアター、1万冊以上の蔵書を誇るライブラリー、バー、ダンスシアター、スパ、カジノ、ジムなど多彩な設備を備えている。
また、グランドロビーに飾られている6×7メートルの銅壁画をはじめ船内は芸術作品で彩られている。これらの作品だけで総額5億円を超えるそうだ。
見学会では主な設備を見て歩き、巨大な船内の移動は歩き応えがあった。乗船客が迷わないように船の前部、中央部、後部のエレベータホールのカーペットが色分けされているのが大きさをさらに実感させた。
クルーズバケーションの担当者は「ラグジュアリーとプレミアムを併せもった船」とQM2を紹介していた。年1回の世界1周のほか、大西洋横断や欧州拠点のショートクルーズも実施している。「お食事やイベントの参加などオール・イン・クルーシブで1泊当たり約2万円からご乗船できますよ」だそうだ。