KNT、日本旅行がコラボ 「地域を元気にするツアー」石川で第1弾
11/03/24
KNT(近畿日本ツーリスト)と日本旅行は3月11日、東京都内で記者会見を開き、両社が共同で造成し、プラン内容や料金などが同一の関西発「日本の旅 き・ら・り いしかわ」を発売したと発表した。中部発、首都圏発商品も4月上旬までに順次発売する。
石川県観光連盟の助成や両社の協定旅館連盟の協力を得て造成したもので、パンフレットも表紙や裏表紙の社名、ブランド名の部分を除き、まったく同一にした。KNTは国内旅行商品メイトとして、日旅は赤い風船として、個別に販売する。
4月1日―9月30日出発で、2社で前年同期の石川県への送客数を10%上回る11万人の販売を見込んでいる。
ツアーは金沢、能登、加賀をメーンにしながらも、石川県全域への人の流れを作り、経済効果を地域に浸透させることも目的にしている。
そのため宿泊プランは旅館での1泊2食に、町中でのランチを加えた1泊3食を基本にした。パンフレットには「いしかわランチ」として食事処のリストを掲載している。
現地発のバスプランや体験オプションの紹介を前面に打ち出しているのも特徴。石川県観光連盟の協力でパワースポットを回る半日バスツアーを1千円、1日ツアーを2千円という低価格に設定している。
金沢駅、加賀温泉駅や小松空港から白山比咩神社を訪ねるコース、金沢駅、和倉温泉、能登空港から珠洲岬を周遊するコースがある。
記者会見で両社は「旅行会社がコラボすることで、新しい需要をつくりたい」などと話した。
今回のツアーは両社が共同で取り組む「地域を元気にするプロジェクト」第1弾。プロジェクトでは、両社のノウハウを結集し、地域振興の観点から新たな観光振興商品の開発・販売に取り組むとしている。他地域ででも第2弾となるツアー造成する予定。