JTBと京阪電鉄が「JTB京阪トラベル」設立
京阪電気鉄道(上田成之助社長)とJTB西日本(日比野健社長)が3月29日、「JTB京阪トラベル」を設立することで合意した。京阪交通社の店舗などを引き継ぐ。同時に、両グループを挙げてインバウンド事業などで連携する。新会社は7月1日から事業を始め、京阪交通社は解散する。
JTB京阪トラベルはJTBが9割、京阪電鉄が1割を出資し設立する。資本金は9500万円。JTBから社長、役員を派遣し、一部は京阪からも就任する。京阪交通社が持つ京阪沿線の駅ナカを中心とした大阪、京都府内の12営業所を運営する。本社は、大阪市中央区大手前1-7-24に置く(現・京阪交通社本社、大阪営業所と同じ)。
JTBでは、京阪沿線の新規需要の拡大や京阪グループのホテル、大阪水上バス、琵琶湖汽船などを利用した商品力の充実を見込む。特に、京阪電鉄との連携によりインバウンド向け商品を強化し共同で誘客する。JTBグループ旅行商品を電車内や駅でアピールするほか、沿線の観光開発なども共同で手掛けていく。4月中に契約を締結する。
京阪交通社は、1953年に設立した会社を母体に営業をスタート。2003年には旅行業に特化する形で改編したものの、ここ最近はウェブ販売などに押され苦戦していた。現在の約100人の社員のうち6割は新会社へ、4割は京阪グループに移籍する予定。
なお、JTB京阪トラベルに移行する営業所は、大阪▽淀屋橋(大阪市中央区・京阪淀屋橋駅構内)▽京橋(同都島区・京阪京橋駅構内)▽守口(大阪府守口市・京阪守口市駅構内)▽寝屋川(同寝屋川市・京阪寝屋川市駅構内)▽香里園(同・京阪香里園駅構内)▽枚方(同枚方市・京阪枚方市駅構内)▽樟葉(同・京阪樟葉駅構内)▽京都(京都市東山区・京阪三条駅ビル)▽丹波橋(同伏見区・京阪丹波橋駅構内)▽SSOK旅行センター(同箕面市)▽京都女子大学トラベルサロン(同東山区・京都女子大学内)。