副会長に新任3氏 全旅協・総会、震災や法人改革へ対応
全国旅行業協会(二階俊博会長、5657会員)は6月22日、東京都品川区のホテルラフォーレ東京で通常総会を開いた。役員改選では二階会長を再任し、新副会長には徳永雅典さん(極東航空交通観光=福岡県)、加藤正明さん(ツーリスト・トップ・ジャパン=愛知県)、鈴木明治さん(大輪観光=埼玉県)を選出した。
二階会長は冒頭、東日本大震災について触れ「協会としてはできる限りのことはしてきたが、これからが本番だ。何でもしていこう」と呼びかけ、被災会員の支援や復興に向けて尽力する考えを示した。また「被災された皆さんと同じ気持ちになって対処していこう」と語った。
公益法人の見直しに関しては、一般社団法人へと移行するなかでの定款の変更や、地方協議会は廃止になり、支部に代わる事務所の設置、各都道府県に1人選任される幹事による幹事連絡会の設置などが報告された。今年度についても本部および支部の組織・事業などの見直しなど、新法人への移行に対応するための諸問題の検討を進める。
今年度事業は、(1)東日本大震災による被災会員への支援や被災地域の復興への協力(2)国内観光の活性化を図るため「国内観光活性化フォーラム」を開催し着地型旅行の推進に努める(3)国際観光交流の拡大(4)国内旅行業務取扱管理者試験や各種研修の実施―などを行う。
役員改選では副会長のほか、島﨑有平専務理事の後任に、地域伝統芸能活用センター理事長の有野一馬さんが選出された。
新副会長はそれぞれ「会員の皆さんのご指導、ご鞭撻を賜り、お役に立てる運営を図りたい」(徳永さん)、「一番むずかしい時期に副会長という大任を仰せつかった。いい組織になるよう頑張りたい」(加藤さん)、「これからの新しい全旅協をつくるため努力したい」(鈴木さん)と語った。
懇親会では協会運営に尽力した木村茂男さん、田中均親さん、川﨑糺さんの退任する副会長3市に花束を贈り、労をねぎらった。