和歌山へ復興支援研修 ANTA大阪、66人で有田めぐる
12/01/16
全国旅行業協会大阪府支部(永野末光支部長)とオオサカ・ゼンリョ協力会(西村肇会長)はこのほど、和歌山県の復興支援を兼ねた日帰り研修旅行を実施した。66人が参加した。
和歌山有田郡広川町の「穂むらの火の館」で一行は、安政地震の津波で穂むら(ススキのこと)に火を放ち、多くの人の命を救った濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)がどのように被災民救済と復旧に尽力したかについて学んだ。また、梧陵が巨額の私財を投じて、高さ5メートル、幅20メートル、長さ600メートルの堤防を築いた「広村堤防」も見学した。
天候の影響で当初予定していた箕島港で行われる太刀魚漁の水揚げ風景は見ることができなかったが、有田川鉄道公園で「キハ58003列車」に運行乗車したほか、有田みかん選果場などを見学し、帰路についた。
有田川鉄道公園では有田市の観光や農産物販売関係者らが多く参加し、一行を厚くもてなした。参加した支部会員の1人は「有田市がこれだけ観光に熱心だとは思わなかった。1人でも多く送客したい」と話していた。
和歌山県産業振興財団観光産業プロジェクトマネージャーの近藤政幸さんは「今回のコースも含めて有田地方の魅力ある着地型観光商品を数多く用意しているので、ぜひ活用してほしい」と呼びかけた。