「ルック」上期商品発売、今年は100周年記念商品を設定 JTBWV
JTBワールドバケーションズ(北島文幸社長)は1月12日、海外旅行パッケージツアー「ルックJTB」の2012年度上期(4―10月)商品を発売した。JTB創立100周年を迎える今年は記念商品や新デスティネーションの提案など商品を充実させ、前年比106%となる140万人の取扱を目指す。
12年度は「ルック」発売44年目にして利用者累計3千万人を8月に達成する見込みなど記念ラッシュ。100周年記念商品としてはブラジルを中心にアルゼンチンやチリ、ウルグアイなど南米への新規商品やチャーター機利用、クルーズ商品などを企画する。
ハワイへは現地のオリジナルバスを刷新し新型車両「OLIOLIウォーカー」を投入。全パンフレットに文字の大きな「ユニバーサルデザインフォント」を採用するほか、体験型商品をはじめとする「eコレクション」を2月以降に展開するなどウェブサイト用デジタル商品も強化し、利用満足度の充実を図る。
方面別では、引き続きヨーロッパやハワイ、アジアといった重点市場のほか、燃油サーチャージ上昇で落ち込んだアメリカ、上海万博の反動を受けた中国で大幅増を見込む。
西日本発商品では、西日本発独自に100周年記念商品を設定。トマト投げで知られるスペインの「ラ・トマティーナ」など世界中の祭典を月替わりで扱う「世界の祭り」を通年で設定するほか、夏秋のカナダを楽しむ「大阪から行くカナダ」をラインナップした。また、西日本発オリジナルのアジア方面人気商品「B級グルメを楽しむ」も継続展開する。
関空からの航空座席供給量は昨年のハワイに続き、今年は台湾や中国へも増便されるなど主にアジアで緩和される。西日本発の取扱目標は前年比107%の35万5千人。
大阪市中央区のJTBビルで1月11日に開いた新商品発表会で、同社の川口一成常務は「西日本は独自商品を設定するなど力が入る一年。特に『世界の祭り』を設定したヨーロッパは力を入れていきたい」と話していた。