220人集い賀詞交歓会 ANTA京都府支部
全国旅行業協会京都府支部(岩佐光夫支部長)は1月17日、京都市左京区の京都全日空ホテルで新春賀詞交歓会を開いた。衆議院議員の伊吹文明さんや京都市の門川大作市長ら多くの来賓が観光産業を推進力とした構想を披露した。
国重要無形文化財に指定されている嵯峨大念仏狂言「土蜘蛛」の上演から始まった交歓会。狂言保存会の副会長を務める岩佐支部長の肝煎りで特別に演じられたもので、岩佐支部長は「嵯峨大念仏狂言を観賞する『地旅』の開発に取り組みたい」と話していた。
支部顧問も務める伊吹さんは、超党派で現在「古典の日」を11月1日にするよう運動しているとし「古典めぐりのツアーを組んで1人でも多くの人が京都に来るよう働きかけてほしい」。
京都府の太田昇副知事は、府北部の舞鶴港へクルーズ客船を誘致しているとし「10万トン級の客船は乗客が3千人にいる。舞鶴から京都府下にバスで連れていく」。
門川市長は、観光都市から感動都市へインフラ整備に取り組むとし「5千人規模の国際会議場をつくりたい」。
大阪航空局の花角英世局長は、着地型旅行やニューツーリズムを推進していた自身の観光担当時代を振り返り「隔世の感があるが、感動を与える旅行業をもっと広げていきたい。今は、航空の立場から旅行業を活性化したい」。
全国旅行業協会近畿地方協議会の中川安之議長は「我々の仕事がインバウンドに変わってきた。地元へいかに客を呼ぶか、行政と手を組んでやる。弱小業者もたくさん寄れば折れない」とし、東京に富を集中させないためにも地方の旅行業者への協力支援を呼びかけた。
交歓会には会員各社や受け入れ機関、行政関係者ら約220人が参加。最後は、京都府支部役員のほか近畿各府県の支部長らが壇上に上がり、大阪府支部の永野末光支部長の音頭で「近畿は一つ、ガンバロー」と気勢を上げた。