旅行業が見直される年 JATA関西支部・年賀会
12/02/06
一般社団法人日本旅行業協会(JATA)関西支部は1月5日、大阪市北区のホテル阪急インターナショナルで年賀会を開いた。在関西総領事館や国内外の関係者、会員会社など約400人が旅行・観光業界の底上げを誓った。
JATA関西支部の日比野健支部長は、国内外の自然災害や欧州発端の経済危機などが相次いだ2011年を「こんなひどい年はそうない」とする一方、「ホテルやレストランが絆を深める家族連れで賑わい、節電でロングステイが増え、ボランティアツアーも増えた」と話し、観光への期待、注目が高まった1年だったと総括。
今年については、日中国交正常化40周年や韓国・麗水エキスポの開催、東京スカイツリーオープンなどを追い風に「昨年勉強したことをプラスに転じさせたい」。さらに「従来の人と人とが接する旅行業が見直される年ではないか」と語った。
来賓の石津緒・近畿運輸局長は「今年は、新幹線の開通で広がった九州との交流が継続的に拡大していくことを期待しているし、LCCの就航でアジアの観光需要を取り組む大きなきっかけになるのではないか」。
また関西空港の福島伸一社長は「11年下期は開港以来最高の便数に達した」とし、今年はロンドン五輪の開催やLCCの就航、7月に伊丹空港との統合することを見据えて「成長への大きなチャンスと捉えて力強く前進したい」と話した。
このあと、今宮戎の福娘や日比野支部長らが音頭をとって参加者全員で大阪締めを行った。