全旅が創立40周年記念事業 第1弾は麗水クルーズ
株式会社全旅(池田孝昭社長)が今年、創立40周年を迎える。記念事業として韓国・麗水(ヨス)世界博覧会のツアーや日中国交正常化40周年ツアーを実施するほか、新事業部を立ち上げ、九州支社も開設する。
記念事業の第1弾は5月24―27日に実施する麗水世界博覧会へのチャータークルーズ。麗水世界博覧会は5月12日から8月12日まで全羅南道の麗水市・新港エリアで開かれる。「海」をテーマにした大規模博覧会だが、周辺を含めた宿泊キャパの少なさが課題だった。
池田社長は「昨年5月に、全国旅行業協会が韓国関係者と日韓交流促進事業を協定しました。韓国の皆さん、日本国内に全国旅行業協会を知ってもらうシンボル的なツアーとして企画したものです。クルーズ船をチャーターすることで宿泊の課題も克服できます」。
日本チャータークルーズの「ふじ丸」(2万3235トン)を熊本県八代港発着で運航し、地元では珍しい大型客船が寄港するとあって話題を集めている。すでに約250人を集客したが、池田社長は「大阪や東京など全国のANTA会員から送客をお願いしたい」と話している。
船内では、韓国の人気パフォーマンスNANTAのショーやフォトコンテストを開催する。
麗水世界博へは、大阪南港―釜山間を定期運航するパンスターラインをチャーターした企画も計画している。
第2弾の日中国交正常化40周年記念事業は全国各地から西安、重慶へのツアーを催行する。さらに第3弾として、東北や紀伊半島への重点送客を掲げている。
池田社長は「4月からネット事業部を設置し、東北や紀伊半島エリアはもとより全国の地旅商品のラインナップを強化し販売にも力を入れます」。従来の旅行会社間取引に加えて、消費者へのウェブ販売に取り組む。
また、4月1日には熊本市内に九州支社を設置。大阪市内の西日本支社に続く2つ目の支社として九州管内での販売力、仕入れ力を高める。