昨年度クーポン発券は97%に OATA、今年は新システム導入
大阪府旅行業協会(OATA、藤原雅彦理事長)はこのほど、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪で第37回通常総会を開いた。
はじめに、藤原理事長はこの1年を振り返り「昨年度、クーポン発券は順調な滑り出しだったものの3月以降、東日本大震災と原発事故の影響でクーポン発券額は対前年比77%にまで落ち込んだ。しかし9月以降から年度末の1月まで5カ月連続で前年比が100%を超え、最終的に全組合員の努力でクーポン発券高は97%まで回復した。節約を重ねた効果もあり、黒字決算で終わることができた」と報告した。
今年度については、クーポン発券・精算システム「第4次OATAネットワークシステム」を本格稼動させるほか、近畿・東海旅行業連合会(KTT)の新しい協業化への取り組み、「天神祭船渡業の御金幣船」貸切事業、日本の宿シリーズ、お買物ツアーを継続発展させるとした。
また5月7日に事務局を移転させ、事務局の改革を進める一方、現在空席になっている事務局長の選任も行う考えを示した。
別会場ではOATA連絡協議会の総会が開かれ、役員改選では川村智一会長(カワムラチェーン)の続投が承認された。
330人が出席した合同懇親会で、藤原理事長は事務局が大阪市中央区のOCATに移転することを紹介し、「負けへんで大阪」「頑張ろう大阪」で今年度は推し進めたい、と抱負を語った。
川村会長は協議会が発足した21年前を述懐し「旅行会社と受入施設が互いに力を合わせて1人でも多いお客さまを集め送客し、ともに発展していこうと進んできたからこそ、21回目の今日を迎えることができた」と述べた。
なお、OATAの新事務所の住所、電話番号は次のとおり。郵便番号556―0017 大阪市浪速区湊町1―4―1OCATビル4階。電話06―6643―8800、FAX06―6643―8805。