阪急阪神HD、11年度は増益決算 海外旅行がけん引
12/07/05
阪急阪神交通社ホールディングスは6月12日、2011年度(11年4月1日―12年3月31日)のグループ決算を発表した。営業収益は前年度比99.8%の675億7100万円、営業利益は同107.4%の31億7100万円で、減収増益だった。
このうち旅行事業の阪急交通社単体の総取扱額は同99.2%の3457億5500万円だった。国内、海外旅行ともに第1四半期は東日本大震災の影響を受けたが、海外旅行は第2四半期以降、急速に回復した。
国内旅行の取扱額は同87.7%の1090億9300万円。5月以降、九州方面を中心に集客を伸ばしたものの、前年水準には戻らなかった。トラピックスなど募集型企画旅行の取扱人数も前年度より1割ほど減り、約262万人にとどまった。
海外旅行の取扱額は、欧州や中国を中心に好調で同106.1%の2365億1300万円。募集型企画旅行でも同110%の約90万人に達した。
12年度について同社では、海外旅行は円高効果が続き堅調に推移すると見通すものの、国内旅行は北海道や沖縄方面への航空機座席供給減が懸念材料としている。