旅行業3団体"オール滋賀"で難局打破 総会で誓う/滋賀
滋賀県では旅行業3団体がこのほど、草津市のクサツエストピアホテルで総会を開いた。
協同組合滋賀県旅行業協会(矢野明理事長)の第38回総会では、15年間理事長を務めた矢野さんは顧問となり、加納義之さん(トラベルメイトサービス)を新理事長に選んだ。副会長には矢野充さん(長浜観光)、専務理事に中河茂さん(メッツワールド)を選んだ。
総会では(1)KTT滋賀クーポンおよびKTT保険の増売の努力(2)「湯&味」主催旅行商品のイメージアップに努め、商品の定着化を図る(3)受入施設との商談会の実施などの事業を行うことを決めた。
報告事項では、全旅クーポンの取扱が2911万円で前年比156.1%、旅行事業として長浜北びわ湖大花火大会が354人、松茸・近江牛食べ放題ツアーが225人、8回実施した年末お買物ツアーが1908人を集客したことなどが明らかにされた。
加納新理事長は「KTT設立の準備や第2回国内観光活性化フォーラム滋賀開催の誘致と資金集めなど矢野さんの奔走ぶりを見てきて、自分には理事長は務まらないと思ってきた。しかし現在の自分があるのは組合で経営のノウハウを教えてもらったからこそ。ご恩返しのつもりで、この大役をお受けした。皆さんの協力で、この難局を乗り切りたい」と話した。
株式会社全旅しが(井田克己社長)の第2期総会では井田社長を再選した。井田社長は「協同組合滋賀県旅行業協会と協力しながら事業を少しずつ拡大していきたい」と述べ、全旅のクーポン発券にも力を入れていく考えを示した。
今年度事業は全旅西日本支社との連携を密にし、全旅本部が進める各種事業を積極的に取り組む。具体的には(1)組合主催旅行商品の積極的な販売(2)全旅協旅行災害保険補償制度の対応(3)クーポン券取扱の拡大を図る④地旅普及拡大事業への協力を行う―とした。
社団法人全国旅行業協会滋賀県支部の清算法人総会と一般社団法人滋賀県旅行業協会の第1回総会が開かれ、会長に中河茂さん(メッツワールド)、副会長に矢野充さん(長浜観光)、専務理事に大倉心一さん(関西トラベル)を選出した。
今年度事業は各種研修事業や情報宣伝、国内観光の活性化を図るため行政・運輸・宿泊・観光協会などと連携を図り、地域振興に貢献することなどを決めた。
中河会長は「社団法人から一般社団法人へ組織は変わったが、業務内容はさほど変わらない。行政庁と旅行業をつなぐ組織としてタイムリーな情報発信、よりよいサービスの向上など誠心誠意がんばりたい」と話した。
その後、旅行業協会と提携する受入機関との合同懇親会が開かれ、130人が出席。壇上に上がった中河会長、井田社長、加納理事長は「3つの団体でオール滋賀としてがんばりたい」とし、支援を呼びかけた。