JTBの上期決算、売上高は4.6%増 国内、訪日がけん引
13/11/26
JTBグループの2013年4―9月期の連結決算が発表され、売上高は前期比4.6%増の6673億円、当期純利益は同2.7%増の107億円の増収増益。堅調な国内旅行と急回復の訪日旅行がけん引した。
旅行事業では、国内旅行の売上高が同5.8%増の2991億円。TDR30周年、伊勢神宮と出雲大社の式年遷宮、富士山の世界遺産登録が市場を活性化した。国内宿泊需要では「エースJTB」で単価アップしたほか、予約サイト「るるぶトラベル」でもテレビコマーシャル放映などが奏功し販売が拡大した。訪日旅行は円安の定着、タイやマレーシアでのビザ緩和などを追い風に、FIT向けの「サンライズツアー」や「エクスペリエンスジャパン」の取扱額が伸長した。
一方、海外旅行は0.7%増の2754億円にとどまった。中国、韓国への取扱が減少したもののハワイや欧州など遠距離、高付加価値商品の販売が好調で、全体では前期を上回った。
通期での見通しは海外旅行の減少を懸念する反面、国内旅行の好調が持続するとみている。売上高は3.4%増の1兆2770億円とし、経常利益と当期純利益は当初見込みより20億円上方修正し、前者が150億円、後者は80億円を見込んでいる。