グランプリは日本旅行「北陸本線100周年記念号の旅」 鉄旅オブザイヤー
国内の優れた鉄道旅行を表彰する「鉄旅オブザイヤー」の2013年度受賞作品が1月29日に発表され、グランプリに日本旅行西日本営業本部の「北陸本線100周年記念号の旅」が選ばれた。
鉄旅オブザイヤーは鉄道旅行・国内旅行の魅力を伝えようと創設され、今回で3回目。実行委員会が主催し日本旅行業協会、JR各社や日本民営鉄道協会、日本観光振興協会、全国旅行業協会が後援している。
12年11月―13年10月に実施された鉄道旅行商品が対象で、応募総数は17社88商品。俳優で旅人の関口知宏さんが審査委員長を務め、本紙コラム「CS宣言」でおなじみの井門観光研究所代表の井門隆夫さんらが最終選考にあたった。同日、さいたま市の鉄道博物館で表彰式が行われた。
グランプリの「北陸本線100周年記念号の旅」は同本部JR営業推進部の玉川淳さんの作品で、北陸本線の急行列車として活躍した475系車両を国鉄急行色と「くずりゅう」「立山」などヘッドマークで装い、敦賀―糸魚川間を"復活"運行するという懐かしの鉄旅。本紙でも13年11月10日号のコラム「鉄チャンあらしん」で詳報した(「北陸本線全通100周年(1) 国鉄急行色の記念号運行」を参照)。
金沢駅で並んだ記念列車と
485系「北越」
審査員からは「こだわりが半端ない。駅弁やミニライブも盛り込まれ、非鉄道ファンも楽しめる内容」(旅の手帖編集長・矢口正子さん)、「鉄道旅行の豪華フルコース料理と呼ぶべき充実した企画」(共同通信社記者・大塚圭一郎さん)など徹底したこだわりに驚く声が。玉川さんは昨年も準グランプリを獲得しており、その実力があらためて評価された格好だ。
準グランプリはクラブツーリズム第3国内旅行センターの貸切トワイライトエクスプレスを使った「瀬戸の絶景・呉線ランチクルーズ列車の旅3日間」が受賞した。
審査員特別賞は日本旅行新規事業室が「ミッドナイト撮影会in銚子電鉄」と「広田 泉さんと訪ねる南三陸の今」でダブル受賞。ルーキー賞は北海道オプショナルツアーズの廃線探訪シリーズ「定山渓鉄道」「夕張・三菱大夕張鉄道」が選ばれた。