今夏は国内がけん引 夏休みの旅行動向、阪急・JATA
14/07/14
阪急交通社は7月1日時点の今年の夏休み(7月13日―8月31日)の予約状況をまとめた。国内旅行は世界文化遺産登録が決まった富岡製糸場など話題の地が人気を集め、前年同期比110%と今夏の旅行需要を引っ張る。海外旅行は前年並みとなっている。
国内旅行は富岡製糸場(群馬)のほか、天空の城竹田城跡(兵庫)など話題のスポットが人気。富士山も昨年の世界文化遺産登録以来、好調を継続している。
エリア別では、沖縄160%、関東130%、近畿と九州が120%、四国115%(いずれも前年同期比)と西日本を中心に多くのエリアで前年を上回る。北海道は前年並みだが、釧路方面の長期滞在が現段階で前年超えを達成したという。
海外旅行は中国・韓国方面の低調や円安などマイナス面を、羽田空港の路線拡充による遠距離方面の好調がカバーし、ほぼ前年並みに。米国は同120%、カナダは同150%と特に好調で、アジアでは台湾が同210%と倍増となった。
日本旅行業協会(JATA)がまとめた夏休みの旅行動向調査でも国内旅行の好調さがはっきり。7月は同102.7%、8月は同102.1%、9月は100.9%とすべての月で前年を上回っている。富岡製糸場の群馬や、三陸鉄道開通の東北、尾瀬や屋久島、富士山での自然体験などが増加傾向だという。
海外旅行は7、8月は前年割れだが9月が同107.4%と持ち直す。台湾や回復傾向にある中国などアジア方面、米国・カナダが好調だ。