北陸新幹線金沢開業に期待 福井、石川旅協共栄会が合同総会
福井県旅行業協会共栄会(伊藤和幸会長=まつや千千)と石川県旅行業協会共栄会(小田孝信会長=加賀屋)はこのほど、石川県山代温泉の瑠璃光で合同総会を開いた。間近に迫った北陸新幹線金沢開業などをテコに新年の飛躍を誓った。
伊藤会長は「今年7月に若狭舞鶴自動車道が全線開通し、関西や中国方面からのバス旅行が増えた。これからの入り込みを期待している。来年の北陸新幹線開業で金沢まで来られたお客様を福井まで足を延ばしてもらえるよう受け入れ態勢を整えたい」と話し、開湯130年を迎えるあわら温泉では中心街の整備を進めていることを報告。全国から「お客様が訪れてよしの北陸になる」と伝えた。
小田会長は「新幹線開業まであと3カ月。50年越しの夢が間近に迫ってきた。首都圏でのPRが功を奏し、徐々に効果が表れている。新幹線開業は旅行業界が北陸に着目する100年に一度のチャンス」と話し、同じく受入整備を充実させる大切さを強調した。
合同総会では、2015年の事業として会員増強の推進と受入会員への集中送客、送客・受入両者の情報交換と宣伝、送客実態調査を行うことを決めた。
加賀市の宮元陸市長、全国旅行業協会の加藤正明副会長らが来賓として総会に出席した。
この日紹介された福井県旅行業協会(平田龍雄会長)の13年10月―14年9月の送客実績は合計で23万2451人。地区別では福井県が7万1725人でトップ。次いで近畿6万274人、中部2万4168人、石川県2万1384人。
石川県旅行業協会(北敏一会長)の同期間送客実績合計は21万9674人。石川県が8万4146人のトップで、関東3万3144人、近畿2万9597人、中部2万4644人と続いた。
総会終了後にはゴルフキャスターで日本ゴルフトーナメント振興協会国際委員長の戸張捷さんが「ゴルフとビジネスマネジメント」を主題に講演した。