堺観光ツアーアワード、最優秀は近ツー大阪法人

大阪府堺市の観光振興に貢献した旅行会社を表彰する「堺観光ツアーアワード」の表彰授与式が１月23日、堺伝統産業会館で行われた。公益社団法人堺観光コンベンション協会が今回初めて行ったもので、最優秀賞のゴールドアワードには近畿日本ツーリスト大阪法人旅行支店が選ばれた。

堺観光ツアーアワードは、２０１４年の１年間に堺市を着地とするバスツアーで送客人数、件数が多かった旅行会社を表彰するもの。堺市では05年から観光誘客に積極的に取り組み始め、市内入り込み観光客数は05年の４６３万人が13年に８２１万人、バス旅行も05年の75件３２００人が13年には９０２件２万５５００人と飛躍的に伸長している。今後はさらに１千万人の突破を目指しており、アワードは「旅行会社の皆さまとさらなる高みを目指す誓いの場」（同協会）として新設した。

ゴールドアワードを受賞した近ツー大阪法人旅行支店は14年に19件１３１９人を集客した。シルバーアワードは朝日旅行大阪支店、ブロンズアワードはミツワトラベル（本社・兵庫県川西市）だった。それぞれ表彰状のほか堺市内のホテル宿泊券、特産品などが副賞として手渡された。

授与式で、近ツー大阪法人旅行支店の安武茂雄副支店長は「第１回のゴールドアワードを受賞できたいへん光栄です。堺は近いようで意外と行っていない人が多いところです。近くていいまちなのですが、それをどうやって発信するかがポイントです。我々の役目は堺をどう見せ、どう発信するかです。今年は、さかい利晶の杜がオープンし一層送客したいと思っています」とさらなる送客に決意を示した。

同協会の柴藤貞一専務理事は「05年から着地型観光堺モデルを開始し着実に実績が上がっています。ただ堺市の知名度はまだまだです。旅行エージェントの皆さまと二人三脚で誘客に努めていきたい」と話し、今後もツアーアワードを継続していくとした。

この日は、堺伝統産業会館で伝統産業と観光展も行われ、刃物や線香、和菓子など堺の伝統産業を実演つきで展示したほか、今年３月20日にオープンする観光拠点「さかい利晶の杜」の直前情報、２年後に世界遺産登録を目指す仁徳天皇陵古墳など中百舌鳥古墳群について紹介していた。