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義援金ツアーで復興支援 日本旅行、火災被害の城崎温泉へ

15/05/01

1月に大規模な火災が発生した兵庫県豊岡市の城崎温泉へ、日本旅行が義援金を贈った。火災直後に造成販売した義援金付きツアーで集まった45万円を城崎温泉火災復興協議会(細田孝夫会長)に手渡し、城崎温泉街の復興に役立ててもらう。

1月3日に発生した火災は、店舗や住宅など12棟が全半焼した。その3日後には、赤い風船西日本事業部の近藤晃生事業部長をはじめ関西仕入販売センターの西村学所長ら日本旅行の5人が城崎温泉の火災現場を訪問。惨状を見たその場で特別旅行を発案した。

特別旅行は、大人1人に付き500円の義援金が付く「JR限定列車で行く今だけスペシャル お越しください!! 城崎温泉」。火災現場を訪問した1週間後に発売する早業だった。

結果、2―3月の2カ月で大人906人、子ども96人の計1002人を集客し、大人の参加者数分の義援金45万3千円が集まった。

義援金の贈呈は、4月9日にあった日本旅行協定旅館ホテル連盟城崎湯村支部(田岡茂支部長=心の宿 三國屋)の2015年度通常総会の席上で行われた。

会場の西村屋本館では、日本旅行常務取締役で西日本営業本部の菊地憲一本部長と近藤事業部長から飲食店を経営する細田会長に義援金の目録が手渡された。細田会長は「風情あるまち並みを復活させるため、大切に使います」と話し、感謝の気持ちを表した。

日本旅行協定旅館ホテル連盟城崎湯村支部

義援金を贈呈

義援金付きツアーを企画した赤い風船西日本事業部の米森達哉さんは「発案から1週間でパンフレットを作り、1月末には販売体制に入りました。スピードが求められる商品でした。義援金は付きませんが例年、この時期に同様のツアーを発売していますが、昨年よりも短期間で150人多くのお客様にご参加いただきました」「大規模火災という不幸なできごとがきっかけでしたが、赤い風船と地域の連携で多くのお客様が集まり地域貢献ができたモデル的な商品になりました」と話している。

城崎温泉に義援金を贈った旅行会社はあるが、義援金付きの旅行商品を造り送客したのは日本旅行だけだという。

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