「縁結びライド」で女子旅を 日本旅行、出雲市とコラボし実施
島根県出雲市で11月8日、出雲大社など秋の出雲路をスポーツバイクでめぐり、ご当地スイーツやグルメも楽しめる女子旅イベントが開催される。
イベントは「たびーら縁結びライドin出雲」。女子旅キャラクターブランド「たびーら」を展開している日本旅行と、出雲市などがコラボレーションして今年初めて実施する。出雲大社を筆頭にパワースポットで全国区の人気を誇る観光に、バイクによるスポーツ、地元の食を加味し、出雲での新しいツーリズムスタイルを打ち出す。100人の参加者を見込む。
コースは、初・中級者向けで全長約43キロの出雲市西部お散歩ライド「ショートコース」と、ポーツバイク経験者向けで全長約76キロの出雲市横断スイーツライド「ロングコース」の2つ。
いずれも多少のアップダウンがある里山、まちなか、海沿いと変化に富む。要所に設けたエイドステーションでは、バニラプリンとチーズケーキの二層からなる神話チーズなどご当地スイーツ、グルメを用意している。出雲大社の参拝、特産品ショップなどが並ぶ神門通りの散策も楽しめる。
初心者にはスポーツバイクやヘルメットのレンタルサービスもある。スタート前に安全講習を行い、サポートライダーも同行する。
参加料はショートコースが1人6千円。ロングが8千円。スイーツ&グルメ代、保険代などを含む。女性、もしくはその同伴者のみ参加できる。
日本旅行では一昨年から、女性向けの「たびーら」自転車イベントを実施。警察との協議を要する道路占有型のイベントではなく、交通ルールを遵守して観光地を楽しむスタイルで行ってきた。2013年11月の「たびーらスイーツライド湘南・鎌倉」は120人、翌14年11月の2回目は190人を集めた。同時期には「讃岐・こんぴら」も実施、80人が参加している。
今年も9月13日には「たびーら宇治抹茶スイーツライド」を開催、160人の参加者を集めた。
同社MICE営業部の関昌博部長は「イベントの受け入れを通じて自転車が地域内の周遊観光に適することを地域の皆さんに実感していただき、地域の魅力の新たな発見や滞在型観光の促進につなげていくことをねらいとしています」。
今回実施する出雲でも、遷宮効果で観光客は激増したものの、その多くは出雲大社と島根ワイナリーに立ち寄るほかは日帰り。関部長は「パワースポットブームの追い風が吹いているうちに、市内を広域でめぐり宿泊滞在につなげるスタイルを創ろうと提案しました。イベントの運営を通じて、受入側の官民連携が充実できれば」と話す。