ANTA創立50周年(2) 二階会長あいさつ
16/07/15
50年を振り返れば、景気の変動の激しいときも、低迷のときも、団体として事業者として、奮起の気持ちと工夫で乗り越え、この日を迎えることができました。組織への皆さんの協力と、仕事に専念してきた姿勢に敬意を示すものです。
私は20年以上も前から、観光は21世紀の基幹産業になると言い続けてきました。2003年にビジット・ジャパン・キャンペーンが始まり、06年に観光立国推進基本法ができ、08年に観光庁が設置されるなど体制が整いました。政府一丸で観光立国に取り組む仕組みもでき、この数年のインバウンドの拡大、観光による地域創生への取り組みが国全体で進められています。15年にはインバウンドが2千万人に迫るなど、我が国の観光産業は大きく成長し、誰もが観光を基幹産業と認める時代になりました。
この間、協会は昨年、中国に3500人の訪中団で訪れ、北京の人民大会堂の式典では習近平国家主席にも出席いただきました。全員が自費で参加した熱意は習主席にも響いたはずです。インドネシアにも2千人の交流団で訪問しました。こうした一つひとつが双方向の国際旅行を軌道に乗せる努力であり、協会の足跡であります。
こうした協会の活動もあり、熊本地震では政府から観光による復興支援策が示されました。これについて私は、会員が使える制度でなければ困ると伝えています。国民や政府の期待に応えて九州への大きな送客という実績を示していただきたい。これがANTAへの評価になります。
会員が経営基盤を強固にし、地域で信頼され愛される旅行会社として、時代の要請、地域の要請に応え貢献していきましょう。前途は平坦とは言い切れませんが、今日を基点に全5500会員が力を合わせ、新たなる50年の幕を開け、前進を続けましょう。
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