日本旅行が16年度決算 単体で減収増益、団体旅行は好調
日本旅行(堀坂明弘社長)は2月24日、2016年度(16年1月1日―12月31日)決算を発表した。連結業績における営業収益は前年度比100.2%の529億7200万円、営業利益は同101.3%の13億9200万円、経常利益は同88.2%の20億1800万円で、当期純利益は同110.5%の11億3900万円だった。
海外個人旅行の大幅な低迷はあったものの、教育旅行やMICE、BTM、訪日旅行、インターネット販売への取り組みや業務効率化が奏功し「一定の利益は確保することができた」としている。
日本旅行単体では、販売高は98.8%の4119億6800万円、営業収益は100.4%の454億5200万円、営業利益は164.0%の6億9600万円、経常利益は102.5%の11億2600万円で、当期純利益は124.6%の4億400万円。
営業施策のうち国内旅行は、販売高が2632億2500万円、営業収益は293億9500万円と、いずれも前年度比99.6%だった。
企画商品では、北海道新幹線開業商品や北陸・九州新幹線各周年商品の展開、JR西日本との連携によるディスカバー・ウエストなどJRセットプランの販売を強化し、販売高は微減の1043億3700万円。団体旅行は教育旅行やMICE、BTMなどへの取り組みを強めた結果、4.5%増の販売高722億9600万円となった。JR券や国内航空券などの単品販売はインターネットによる直販化の影響を受け、3%ほど減少した。
17年度については、新たな中期経営計画VALUE UP 2020の初年度として地方創生事業などを強化。個人旅行営業ではシニア市場への展開強化や、コンサルティング販売を推し進めるとしている。連結業績では営業収益538億円、営業利益10億2千万円、経常利益16億3千万円、当期純利益10億9千万円を見込む。