国内下落、海外はやや改善 JATA3月期DI、訪日もマイナス
17/03/27
日本旅行業協会(JATA)の3月期(1―3月)旅行市場動向調査の結果によると、国内旅行の景気動向指数(DI)はマイナス14で前期(10―12月)より3ポイント下落した。海外旅行は4ポイント上昇のマイナス28と緩やかながら改善が続いている。
国内旅行DIは見通しを1下回ったものの、国内旅行ホールセラーが43ポイント上昇して0に、インハウスが12ポイント上昇して7で業態別では最上位になった。一方でネット系旅行会社は34ポイントの下落でマイナス67に落ち込んだ。
エリア別では、最上位の京阪神が3ポイント下落して0に。九州はふっこう割終了で遠方への旅行が増加し4ポイント上昇のマイナス22になった。そのほかでは北海道、東北の不振が目立つ。団体旅行は全体的に下降傾向。
国内の次期(4―6月)DIは、12ポイント改善してマイナス2との見通し。
海外旅行は、落ち込みの見えた海外旅行系旅行会社を除き、やや改善傾向。方面別ではハワイが微増で2となり、アジアは4ポイント下落の3ながら最上位を維持した。次期DIの見通しは14ポイント上昇してマイナス14。
訪日旅行DIは1ポイント下落のマイナス7。方面別では北海道、首都圏の好調が目立つが、東北や山陽・山陰・四国は低迷が続く。旅行会社からは「東京・大阪・京都から地方都市へ立ち寄るコースが増えている」といった声が聞かれる。次期DIは1ポイント上昇してマイナス6に。
調査は4半期ごとに実施。今回はJATA会員282社が回答した。