丹後織物をリブランディング JTB西日本、京都丹後地域とタッグでストール販売
JTB西日本は1月20日、京都府丹後地方の特産品「丹後織物」をリブランディングして開発したストールの販売を始める。販売は大阪市内のJTB店舗と丹後の宿泊施設。地域とタッグを組み、伝統産品に新たな風を吹き込み、地域活性化につなげる。
丹後は古くから絹織物の産地として名を馳せ、2020年に高級織物「丹後ちりめん」が誕生300年を迎えるが、需要の減少で生産量は激減。地域も過疎化という悩みを抱える。
そこで、地元特産の節目を機に地域のブランド化を図ろうと、同社と京都府丹後広域振興局、地元丹後の織物会社5社で「丹後織物桃源郷プロジェクト」を17年5月に立ち上げ、商品化を企画。バイヤーや海外デザイナーなどの外部専門家を起用し共同開発した。
地域のリブランディングに掲げたのが「絹の桃源郷」。丹後に根付く織物の歴史や技術、観光などの要素をつないで世界から人が集まる地域を目指そうというもの。絹織物産業を再興し、新商品を開発、地元に加え都市圏でも販売することで地域に元気をもたらす考え。
商品にはフランス人の著名デザイナー・マチルダ・ブレジオン氏を起用、「商品開発チーム」を編成し現代に適した商品づくりを志向。高品質の素材と技術、日本の着物文化を生んだ絹織物のストーリー性を込めてストールの開発に成功した。
価格は1万8千―5万7千円。販売はJTB関西・東梅田支店、夕日ヶ浦温泉・佳松苑、佳松苑はなれ櫂、木津温泉・ふく松喫茶。販売は3月25日まで。
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