ANAと歩んだ50年 ナニワツーリスト、節目迎え記念祝賀会を開催
ナニワツーリスト(本社大阪市中央区、山下和郎社長)は5月16日、大阪市北区のANAクラウンプラザホテル大阪で「創立50周年記念祝賀会」を開き、関係者200人が出席した。
同社は1969年、大阪・谷町九丁目に20代の5人で立ち上げ、当初から現在に至るまで全日空とともに歩んできた。75年の沖縄国際海洋博覧会では全日空を使って東京から8千人、大阪から2千人を送客。その実績を認められて全日空団体旅客専門取扱代理店契約の第1号になった。
また、沖縄本土返還10周年記念として行われた全日空「県民の翼」では新聞広告で集客するというメディア販売の先駆的な取り組みで注目を集め、北海道へのスキーツアーでも大量送客し実績を重ねた。その後も98年に全日空と提携販売代理店契約を締結。毎年10%増以上の航空券を販売し続け、2014年には全国で3社だけのANA販売センターとして専売店契約した。
さらに、94年には協定施設でつくるANG会を設立。当初30社だった会員も現在は70数社となり、3億円を超える販売額を確保できるまでに成長している。
山下勉会長は、こうした50年を述懐しながら、全日空が札幌―伊丹便でオーバーブッキングした際、116人を翌日に振り分けるという“離れ業”をやってのけた武勇伝も披露。「社長の山下和郎は働き盛り。全社員の先頭に立って社員ともども成長し、皆さまの期待にお応えできると信じている。ぜひ本日お集まりの皆さまのご指導とご鞭撻を」と、山下社長への支援を依頼した。
来賓として全日空の志岐隆史代表取締役副社長執行役員、新居勇子上席執行役員関西支社長があいさつ。志岐副社長は「専売店として全日空のみを取り扱っていただいているナニワツーリストさんとは心を一つにしてこれからもやっていきたい」。新居支社長は「商売は会社の信用と同時に、人として信用されるかどうかが大事だと山下会長から教えられた。この人に頼めば大丈夫という社員が多くいる会社は発展するともお聞きした。ナニワツーリストさんとともに全日空もこれからよろしくお願いしたい」と話した。
山下社長の友人、中山泰秀衆議院議員は映像で“出席”。「50年の歴史の中で順調な時ばかりではなかったと思う。飛行機は向かい風を浮力にして機体を上昇させる。これから困難があってもぜひ上昇気流に乗ってほしい。世間では人のつながりが弱くなっているが山下会長、山下社長の親子の情愛を踏まえて2代目の山下社長のご支援を」と呼びかけていた。
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