「和旅」で難局打破 一社・協同組合和旅協・総会
一般社団法人和歌山県旅行業協会(小山哲生会長=日高観光)と協同組合和歌山県旅行業協会(小山哲生代表理事=同)は5月11日、和歌山市のシティイン和歌山で通常総会を開き、いずれの議案も原案通り、可決した。
小山会長は、旅行業界がOTA(オンライントラベルエージェント)に個人客をとられ、グループ・団体旅行は減少傾向にあることに言及。「対策を立てて、前向きな組織づくりや企画案を考えていくべきだ」とあいさつ。具体的な取り組みとして和歌山県内の市町村・公共団体・DMOによる着地型商品の企画造成を協働し、集客支援を行う「和旅」を提案していく考えを示し、協力を求めた(トラベルニュースat6月25日号1面参照)。
来賓の和歌山県観光振興課の河野眞也課長は、2017年の県内入込客数が3375万人と報告。そのうち外国人宿泊者は48万人で、過去最高を記録した16年より微減だったと話した。
その要因について「大阪府内の宿泊施設の増加が影響している」と分析し、中国から大幅に減少したものの欧米豪からは高野山や熊野に関心が高く、堅調に推移していることを紹介した。
国内については「団体の減少で苦戦はしているが、自然やサイクリング、歴史など様々な周遊型観光を提案し、お客様に楽しんでもらえるよう受入環境を整備している」と語った。
旅館などの受入施設で構成する協力会(沼田久博会長=紀州白浜温泉むさし)の通常総会も開催。セールス会も行い、旅行業者と受入機関は熱心に商談を重ねた。
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