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和歌山県とKNT関西、特区通訳案内士を育成 高野山や熊野古道で訪日客対応強化

18/08/30

和歌山県では2012年度から、総合特別区域法に基づき「高野・熊野特区通訳案内士」を育成している。これまで180人が認定され、高野山や熊野古道など訪日外国人観光客にも人気が高いエリアを有償でガイドしている。

今年1月の法改正で地域通訳案内士が認められたが、和歌山県でいち早く特区ガイドを設けてきた。一定の語学力を有している人を対象に、おもてなしスキルアップや地理・歴史の講座、高野山や熊野古道を実際に歩く現場研修を実施。特区ガイドのあっせんも県がバックアップし、訪日外国人観光客の受け入れ態勢の充実化に取り組んできた。

高野熊野特区通訳案内士

熊野古道・大門坂で現場研修を実施

また17年度からは近畿日本ツーリストとタッグを組み、従来は英語だけだった研修にフランス語、スペイン語、中国語を追加。多言語で対応できる体制も整え始めている。

今年度も、近畿日本ツーリスト関西(三田周作社長)に研修事業を委託。9月15日から来年3月24日にかけて、KNTグループ会社の現役ツアーディレクターによる旅程管理の講座や、マナーやホスピタリティに精通した専門講師の講座などが県北部と南部の2会場に分かれて、期間中の土日を中心に行われる。座学を経た後には現場研修も行い、最終日の3月24日に口述試験を経て、特区通訳案内士の登録証を交付する。

8月末まで研修受講生を募っている。募集人員は100人。うち50人が英語。英語=今年4月1日以降にTOEIC750点以上を取得または英検2級以上の合格(見込み)者▽フランス語=16年4月1日以降に実用フランス語技能検定試験2級以上の合格(同)者▽スペイン語=同スペイン語技能検定3級以上の合格(同)者▽中国語=同中国語検定試験2級以上の合格(同)者。これら4カ国語が第一言語の人は、日本語能力試験N2以上が求められる。

申し込みは和歌山県観光交流課のホームページからできる。問い合わせは電話073―441―2785。

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