2階建てオープンバスで京都めぐる JTBら3社、「スカイホップバス」運行開始
2階建てオープンバスで京都市内をめぐる周遊観光バス「スカイホップバス京都」の運行が4月13日に始まった。訪日旅行者をメーンターゲットに、乗り降り自由で主要観光地を気軽に楽しんでもらうもので、東京に次ぐ2都市目の導入。
バスは、JTBと日の丸自動車興業、京阪バスが2018年6月に設立したスカイホップバスマーケティングジャパンが展開。34カ国・150都市で導入されるなど世界の都市観光では主流の「2階建てオープンバス」「乗り降り自由」を、日本の都市観光にも持ち込んだ。
同日開いた事業概要説明会で、同社の富田浩安社長(日の丸自動車興業社長)は「7年前に日の丸自動車興業が東京で始めたが、3社でこのスタイルを普及させることが観光立国実現に必要と立ち上げた。令和という新時代にツーリズムがさらい発展するなか、このバスで都市観光を楽しんでほしい」と意義を強調した。
「スカイホップバス京都」は京都市内中心部を1周約90分でめぐる。京都駅烏丸口を起点に、二条城や金閣寺、京都御所、平安神宮、清水寺など主要観光スポット11カ所に停留所を設置。9―17時、30分間隔で1日17本運行する。
屋根がない2階建て車両からは、爽快でいつもと違う視点の京都観光が楽しめる。車内では7言語に対応した音声ガイドシステムを導入し、雨天時の雨具の無料配布やWi―Fi、アテンダントによるもてなしなどサービスを充実させた。
運賃は24時間券が大人3500円、48 時間券が同6千円。OTAを含む旅行会社や京都、大阪のツーリストインフォメーションセンターなどで販売する。
今年度の取扱人員目標は5万人。東京での実績から、そのうち9割は訪日外国人客を見込んでいる。
同社では、スカイホップバスの今後の展開として、全国各都市への拡大を見据える。ただ、地域貢献を第一義としているため、その実現は決して容易ではないという。
同社の中島節郎専務は「まずは地域ニーズがあり、そして地域のバス会社、地域企業との連携が大前提。単体で動かせる事業ではない。今回も京阪バスや京都市と連携して苦労の末、事業化したもの。ハードルは高いが、地域貢献の理念のもと進めていきたい」と冷静に足下を見つめながら、意欲を語っていた。
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