森野・新理事長(アルファトラベル)が就任 京旅協、共同募集事業で基盤強化/旅行業総会
京都府旅行業協同組合は5月29日、京都市下京区の京都東急ホテルで令和元年通常総会を開いた。役員改選では、新しい理事長に森野茂専務理事(アルファトラベル)を選出した。
冒頭、今総会で退任する上原龍男理事長(アートツーリスト)が2期4年を振り返り、業務改善、組合員増強、共同募集事業の強化に取り組んだと報告。このうち、共同募集事業についてはOATA(協同組合大阪府旅行業協会)、兵庫県旅行業協同組合と連携し一昨年発足したHOK連絡会で、京旅協が主導して造成した宿泊プラン「まる得ユニットプラン」の販売が好調だとし「組合同士が団結すれば大手に負けない商品づくりができ販売力も高まる。受入の皆さんの認知も高まり、商品力はますます強くなっていくと思う」と述べ、組合事業の柱の一つ岡崎十石舟に続く事業になることを期待した。
また、退任に際し「次期役員と改善点について話しています。私は海外旅行の専業ですが、次期役員は国内旅行に強い人が多く、さらなる躍進が期待できます。皆さんのおかげで務めることができた。ありがとうございました」と謝辞した。
事業報告では、十石舟めぐりが前年度、桜の開花時期がずれたことで乗船客数が減少したものの、新緑時期の乗船客を確保するため組合員への販売手数料の増額、親子割引乗船券の設定などに取り組んだとした。
新年度事業についてはHOK連絡会の共同プランが1万4千人を超える送客実績を残した反面、京旅協組合員による送客の比率が低いため組合員の協力で販売力を強化していくとした。
新理事長に選任された森野さんは「OTAが台頭するなど中小旅行会社には厳しい時代ですが、人と人のつながりのある旅行会社はまだまだ必要です。京都府、京都市、OATA、兵旅協に加え近隣のDMOとも連携し組合の発展、組合員を支援していけるようにしたい」と抱負を述べた。
新しい理事、監事は次の皆さん。理事長=森野茂▽副理事長=谷口賢一(京都交通社)▽専務理事=山本譲司(ユニティツアーズ)▽理事=西河豊治(萬天)、常田学(ウイニングトラベルサービス)、倉本巌(クリーデンス・ツーリスト・ビューロー)▽監事=井上雪子(Cerca Travel)、中澤保(Lユニオントラベル京都) 以上敬称略。
- 和牛肉で訪日客キャンペーン 団タメ!、旅行社に利用料を還元(24/11/21)
- 売上増も受託事業大幅減で増収減益に KNT―CT・25年3月期第2四半期決算(24/11/20)
- 前年比1・7%減の287億6500万円 KNT―CT・9月の旅行取扱(24/11/18)
- 19年比25・3%減の3203億6800万円 9月の主要旅行業取扱額(24/11/15)
- 能登を支える! 防災学習と発行文化を伝えるツアーを催行、中能登町とVTS(24/11/12)