不要物売却から旅行需要創出 KNT-CTHDとメルカリ・メルペイ連携
KNT-CTホールディングス(HD)は4日、スマートフォンでフリーマーケット(フリマ)の利用ができる国内最大手フリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリと「メルカリ」を使った決済サービスを提供するメルペイと、相互の市場(マーケット)の新規開拓・拡大と旅行消費の喚起に向けた新たなマーケティングプログラムを共同で展開することを発表した。“いらないものをメルカリで売って旅行へ行こう!”をテーマに展開。顧客に「メルカリ」に不要品を出品してもらい、その売り上げで旅行商品を購入してもらうほか、売上金は「メルカリ」で利用できるスマホ決済サービス「メルペイ」を通して旅行商品の購入など、新しい旅行サービスの形を提案する。
高年代へ断捨離、キャッシュレス化を提案し、利便性を周知
■展開1:クラブツーリズムにて「メルカリ教室」の実施
KNT-CTのグループ会社であるクラブツーリズムの顧客向けに「メルカリ教室」を実施する。
メルカリ教室とは「メルカリ」のアカウント登録から実際の出品までを体験するワークショップ形式のセミナー。クラブツーリズムは主に50代以上のアクティブな顧客が多く、スマートフォン操作や出品手順などを実践しながら案内する。
また、「終活」「生前整理」は顧客にとって大きな関心ごとでもある場合も多く、「捨てるしかないと思ってい たものが誰かの必要品になる」という喜びが体験価値になることも期待している。
初回実施:2019年9月8日(日)メルカリ教室in秋のテーマ旅フェスタ「新宿アイランドウィング」
■展開2:近畿日本ツーリストの店舗へ「メルペイ」決済サービスを導入
第一弾として、KNT-CTのグループ会社である近畿日本ツーリストの首都圏、関西、中部エリアの直営店舗への導入を予定している。
店舗にあるタブレットで顧客の提示したQRコードを読み込み、旅行商品を購入いただく。「メルペイ」で支払うと受けられる得な特典やサービスも検討している。
運用開始:2019年10月開始予定
要らないものを売り、得た費用で旅行に行き、新たな価値を得る
上記の展開により、KNT-CTでは、「メルカリ」を利用することによって旅行資金の創出をサポートし、いらないものを売って顧客が得た「臨時収入」での旅行消費の促進を図る。新たなアプローチにより、「メルカリ」のユーザーである若年層へも旅行商品を提供できる可能性を期待する。またメルペイを導入することで、「メルカリ利用=旅行資金創出」モデルを作り、顧客の店舗への来店を誘致するとともに、加速するキャッシュレス決済サービスへの対応が可能とする。
メルカリにとっては、「興味はあるけれど、始め方がわからない」「売りたいものがあるが出品の仕方がわからない」など、アプリ内の改善では解決できない悩みを抱えている顧客に対し、「メルカリ」の使い方を直接案内する「メルカリ教室」を設けることで、新たな顧客拡大につなげる。
両者では、この先も旅行商品や旅行関連の各種講座などと連動したさまざまなイベントやキャンペーンを実施し、「メルカリ」、「メルペイ」の利用を促進する様々な展開を予定している。またWeb上での決済やメルペイを利用できる国内観光拠点の拡大、それに関連する地域イベントの企画なども検討している。
「これらを通して、地域経済の活性化に向けたこれまでにない取り組みや、新しい〝メルカリ〟〝メルペイ〟の活用を目指す」と同社。
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