韓国観光公社 訪韓クルーズの動向や魅力を紹介
韓国観光公社(KTO)は9月18日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで「2019韓国クルーズセミナー」を開き、訪韓クルーズマーケットの動向や、主な寄港地の魅力などについて紹介した。旅行会社などが参加した。
訪韓クルーズ観光客数はピークだった2016年の226万人から、17年はミサイル配備を巡る中韓問題で、中国政府が韓国への団体旅行を禁止したことで51万人まで激減。18年も22万人と減少が続き、わずか2年で訪韓クルーズ観光客数は10分の1に縮小している。
18年の旅客22万人のうち国別で最も多いのは日本で、全体の28%を占める6万人がクルーズ観光で訪韓している。
寄港地を見ると、韓国国内の12寄港地のうち、最も多く利用されているのは釜山港で76%を占める。次いで済州島、仁川が10%程度で続く。
現在、韓国では寄港上位3港と麗水、江原の5大寄港地に集中的に誘致活動を行っている。誘致に当たっては、訪韓クルーズの企画から商品化、旅客の募集、寄港地での観光支援といった手厚いサポートメニューを用意している。
釜山、麗水、済州の受け入れ態勢や周辺観光を紹介
主な寄港地と、寄港地周辺の観光については、地元観光公社などから説明があった。
最大の寄港地、釜山には2019年、119隻が入港する予定だ。クルーズシティ釜山には、四季の魅力ある。3―6月にかけて桜まつり、23万坪の広さに植えられた菜の花祭り、アジサイ祭りが行われる。
10月の釜山ワンアジアフェスティバルは、韓流のお祭り。K-POPアイドルの公演や美容、ファッションなどのイベントが行われる。
日本から釜山へ、四季折々のテーマクルーズの企画を積極的に支援する。
韓国最南端、全羅南道の麗水は、韓国人の国内人気訪問率が第一位。2012年に国際博覧会が開かれた麗水は、大規模MICEの受け入れ態勢が整う。
BIG-O SHOW公演は世界最大規模の水上花火ショーとして人気があり、麗水海洋公園にはロマン屋台が連なり、麗水の食が楽しめる。
寄港については、停泊料30%割引などの優遇制度もあり、CIQ態勢の整備で、スムーズな入国に満足度も高い。
済州島には2017年、島の南側に新たな港できた。22万トン級が2隻同時に停泊できる。こちらもストレスのないCIQを重視していて、3000人規模の入国は1時間以内に終えられる環境を整えている。
済州島に2021年に寄港する場合、2020年1月までに申請する必要がある。すでに中国からの申請が多く、タイトな状況だが、済州観光公社では、「済州島は、日本の船を一番大事にしています。諦めずに相談してほしい」と呼びかけていた。
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