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明るい見通しの2020年 JTB旅行動向見通し、全項目が前年比増

20/01/07

JTBが発表した「2020年の旅行動向見通し」は旅行人数、旅行消費額、平均旅行回数、訪日外客数など、すべての項目の推計値(トラベルニュースat2020年1月1日号に表)が19年を上回る明るい見通しとなった。

このうち20年が年間4千万人達成の目標の年となる訪日外客数については、目標に500万人以上届かない。全般的に訪日客は好調に推移するが、韓国については19年に比べ旅行者が15%程度回復すると「仮定」し推計した。オリ・パラの影響についても、東京に集中することによる「クラウディングアウト」(押し出し効果)により、期間中の訪日客の伸びは鈍化し、年間では5%程度、伸び率を押し下げると見ている。

日本人の国内旅行は微増の見通し。19年は前半にGW10連休があったことなどで旅行者数は増えたが、6月以降は10連休の反動や台風、消費増税で前年割れが続いている。ただ、20年後半からは消費増税の影響が薄れると見られ、年間では微増の予測となった。

一方、平均消費額と国内旅行総消費額は、いずれも19年比4%台の高い伸びと推計している。2%の消費増税分と、オリンピックによる宿泊料金の上昇が国内旅行消費額を押し上げるとしている。国内旅行消費額は推計で4・6%増の10兆9200万円。

19年に初めて2千万人を超えたかが注目される海外旅行者数は4%増と予測。羽田空港の国際線発着枠の増加や、円高傾向などがプラス要因。欧米など遠距離海外旅行の人気が海外旅行消費額を押し上げると予測している。

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