ヘルシンキ訪問② 日本から10時間、一番近いヨーロッパへ
世界地図を見ただけでは分かりにくいが、地球儀で確かめてみると日本から一番近いヨーロッパは、実はフィンランドであることが分かる。
現在、日本発ではワンワールド加盟の日本航空とフィンエアーが直行便を飛ばしており、成田から約10時間(ヘルシンキから成田へは偏西風の影響で9時間ほど)で、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港に到着する。
日本からの便はお昼過ぎに到着するものが多く、トランジットで他のヨーロッパの都市へ向かうにも便利だ。日本各地の空港を発った団体ツアーの参加者がヘルシンキで合流し、ヨーロッパツアーに出発するなど、全国ネットの旅行会社にとってもプランを立てやすいフライトになっている。

ヴァンター国際空港のトランジットエリアAUKIO 乗り換え客がリラックスして次のフライトを待てるよう、ハブ空港としてのプライドをかけて現在大規模な工事中。建築には木材をふんだんに使い飛行機旅のストレスを削減できるよう心掛けている。
ヘルシンキから、シェンゲン協定に加盟しているヨーロッパ各国には出入国検査不要で乗り換えできるのも便利。実際に記者が利用した便は、ヘルシンキ到着後、出口へ向かう乗客より、トランジット方面へ向かう旅行者が多かった。
日本航空のヘルシンキ営業所のマネージャーによれば同路線の乗客の85%はトランジット客とのことだった。
一方のフィンエアーは2019年12月にヘルシンキ-札幌便を就航させるなど、日本、アジアの路線拡充を進めている。フィンエアーのグローバルセールス・シニアマネージャーであるアンシ・パルタメン氏は、アジアマーケットへの取り組みについて次のように話す。

空港会社の担当者から現在行われている工事の内容や空港の戦略を聞く。プレゼンをしてくれたのは全員女性
「実はあまりイメージがないかもしれませんが、フィンエアーは世界で6番目に古い航空会社で、1923年に創立されました。フィンランドの地政学的な優位性を生かすため、つまり観光人口が爆発的に伸びているアジアとヨーロッパを最短でつなぐという意味で、アジア路線の拡大をしてきました。現在19路線を開設していて、日本路線は東京、大阪、名古屋、福岡に加えて、昨年12月に北海道への直行便を就航し5路線となりました。3月末にはプサン路線も開設します」
アジア戦略と同時に力を入れるのが、責任ある航空会社としての環境負荷削減への取り組みだ。
「当社は、ステイナブルな成長を目指し、排出量削減のため新型航空機への積極的な投資を行っています。今後5年間で40億ユーロの投資を予定しています。DB(ドイツ鉄道)との連携で、近距離はコネクティングフライトの代替として、鉄道を利用してもらうよう誘導すること、また環境的な観点だけではなく、グループ会社のツアーオペレーターを巻き込んで、目的地の地元経済への還元など社会的な責任も果たすことを目指しています」つづく
文と写真 肥塚由紀子
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