Trip.com 日本向けの寄贈マスク10万枚、3月30日に届く
コロナウイルスの感染拡大でマスクが手に入りづらい状況が依然として続くなか、3月に届いたニュースのその後が気になって、調べてみた。
中国拠点のオンライン旅行会社、Trip.comグループ(中国・上海市)は3月18日、日本を含む世界10カ国にマスク100万枚を寄贈すると発表した。
マスク寄贈に当たっての、同グループ代表のジェームス・リャン会長のコメントも紹介しておくと、「私たちは1つの家族です。1つの勝利に向かって同じ道を歩んでいます。感染の流行と闘い、すべての国が一緒になって支えあい、人類のための勝利を勝ち取る重要な時です」と連帯を呼びかける。
日本でのマスク寄贈先は、同グループがインバウンド誘致の戦略協定を結ぶ大阪観光局、北海道および北海道観光振興機構、横浜市、高知県、愛知県、大分県観光局の計6地方自治体・観光局と紹介されていた。
この発表は観光系の多くのメディアが好意的に取り上げた。ただ、インターネット検索しても、その後、マスクが届いたことについての記事を見つけられず、それで寄贈先に聞いてみた。
北海道、愛知には2万枚、医療機関に配布
北海道観光振興機構で応対してくれた人は、マスク寄贈の話を知らず、「道観光局に尋ねてみては」とのこと。感謝のコメントでも取れるかと思っていたのが少し肩透かし。
道観光局も、「マスク寄贈の話は聞いたような気もするが」。受け取っているとすればコロナウイルス対策で設置された「北海道感染症危機管理対策本部」でなないかと広報を紹介してくれた。
対策本部広報は、「調べて折り返し連絡をくれる」ということで、多忙のなか丁寧な応対で、寄贈マスクの個人的な関心から手間をかけるのが申し訳ない気持ちになった。
数十分後に、北海道医務薬務課から連絡があり、3月30日にマスク2万枚が段ボールで届いたことを教えてもらった。マスクは医療機関などに配布が始まっているとのことだった。
愛知県は3月18日、本庁舎でマスク寄贈の目録贈呈式が行われることをウェブサイトで紹介しているのを見つけていた。
県観光コンベンション局国際観光コンベンション課に尋ねると、3月30日に2万枚のマスクが届き、県保健医療局を通じて医療機関に配布されていた。
他の寄贈先には尋ねていないが、日本向けの寄贈マスク10万枚は、無事に届いているようだ。
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