トリップドットコム 中国のメーデーに旅行復活の兆し
中国拠点のオンライン旅行会社、トリップドットコム・グループ(Trip.comグループ、中国・上海市)は4月27日、「中国のメーデーに旅行市場復興の兆し」とする観光トレンドレポートを発表した。
コロナウイルス感染拡大により、中国では、1月23日に湖北省の武漢市が都市封鎖されたのに続き、全土で外出が厳しく制限されてきた。その後、感染拡大にブレーキがかかったことで、外出制限は3月中旬から徐々に緩やかになり、4月8日には約2カ月半にわたり続いた武漢市の封鎖措置が解除されている。
レポートは、中国のメーデー期間にあたる5月1-5日の旅行商品の予約数が大幅増加と紹介し、中国国内旅行が増加する傾向が明らかになったとしている。
宿泊予約の状況から見た人気の旅行先は上海、南京、蘇州などで、コロナ以前と比べ3-6人の少人数で、3-4日間の短期間の予約が増加。当面の旅行者の関心は、州をまたぐ旅行や海外旅行から、地域密着型の観光へとシフトしている。
年齢別では10-20代の若年層が要予約数の半分以上を占め、旅行回復の原動力となっている。
プライバシーが保てることや、清潔さ、移動の自由さなどから予約が増えているレンタカーは、2019年の予約数の70%まで回復しているという。
一方、観光地にも変化が起きている。一部の人気観光地は、新しい予約システムを導入し、観光客数を許容限度の最大30%未満に抑えるなどの取り組みが見られるという。
レポートでは、こうした旅行者の安全と健康に対する関心の高まりに応える、「スマート観光地」を、旅行業界がイノベーションにより後押ししていく必要性を指摘している。
トリップドットコムでは、登録ホテルのうち、毎日の消毒や、従業員や宿泊客の検温など感染防止に一定の基準を満たした施設を、「ヘルス・メンテナンス・アライアンス」として表示している。
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