組合員に資金貸付 OATAが臨時総会、相互扶助精神で支援
20/07/31
協同組合大阪府旅行業協会(OATA,徳原昌株理事長=大阪国際旅行、101会員)は6月30日に臨時総会を開き、コロナ禍で経営が厳しい組合員への事業資金の貸付ができるよう定款の変更を行った。
組合員の取扱額が2―6月で前年比90―95%の落ち込みを記録したことから、組合員がいつでも無担保無保証人で利用できる1億円の資金枠を確保。経営支援を行うことで、組合員が安心して業務を進めることができるよう貸付事業の取り組みを決めた。
今回の貸付事業について、徳原理事長は「内部資金1億円を準備し希望する組合員を支援することで、コロナ禍のなか受入機関に対して安心安全のOATAクーポンと頑張っているOATAをアピールすることができます」と述べた。
また「新規入会者も入会と同時に貸付を利用できることで、入会の促進につながる」「利息に代わる低額の事務手数料を徴収することで、OATAの収入として計上できる」といったメリットを強調した。
コロナ禍による厳しい時期に、クーポン100%保証事業と新たな無担保、無保証人の貸付事業を行うことを危惧する意見もある中、徳原理事長は「OATAの設立時からの精神である『相互扶助』の言葉を噛みしめ、この時期だからこそ組合員を信じ組合員のために実行することを決断しました」と理解を求めた。
なお、臨時総会は理事14人が出席し、79の書面議決で行われた。
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